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杜琴乃
2019年3月17日 15:50
流れ星が消えた後のことを知らないけれどきみが星じゃなくて良かったと思う重力がはたらいているから高鉄棒でグライダーをしても降り立つ場所がある 砂にまみれた挫創を洗うと球体は輝きを増して瘡蓋を作ってはぴかぴか光る皮膚でサッカーボールを追いかけグラウンドをまた駆けてゆく (Twitter 2018.11.12)毎日が記念詩@mydear2000s #皮膚詩 に寄せて 2019.1.
2019年3月17日 15:38
そろそろ雨は降りますか(いえいえ まだまだ) どこもかしこも折れたままの骨をしまって羽ばたけないわたしの胸はこんなに青く疑いようがないというのに 水辺は凍り鳥達は諦めたのだもう足掻くこともできない 音もなく霜がおり無抵抗に踏み荒らされた可哀想な霜柱土に埋もれてあれはわたしの骨でした そろそろ雨は降りますか(いえいえ まだまだ) にじり寄る氷柱の先
2019年3月17日 15:32
いみは なくいとも ないほしは きままに かがやいてだれかが かってに むすぶものかみのけだって こっぷだってせいざになれる ほしに うまれて(Twitter 2019.1.8)
2019年3月17日 15:29
冬の記憶は全然モノクロで吐き出す息も傍らのコーヒーもまったく白と黒ばかり 木々の枝の先の先くっきりとしたシルエットも皺だらけの手招きみたくなんだか少し恐ろしかった 6Bの鉛筆で書いた文字の柔らかさ確かな筆致で膨らんだ練習帳はもう閉じない あとは開くだけの梅の花枝のシルエットも丸みを帯びて真っ赤な花を咲かせてよ(Twitter 2019.3.14)
2019年3月17日 14:03
実に我儘な船長である。太陽が昇るときに金の、沈むときにはルビーの光芒が指す方へと言って方位磁石を持たない。迷ったら鳥に聞け、イルカや鯨に聞けと言って地図を持たない。お天道様には敵わないと言い、だからふいに嵐にのまれ慌てふためく。そういうものだと言って静かな海のおもてが眩く輝くのに幾度も心を踊らせるのだ。(Twitter 2019.3.17)