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(朗読)自作詩『アフタヌーンティー』

『アフタヌーンティー』

ふと、静寂に気がつけば
羽ばたき方を忘れた蝶々が
部屋の隅で対流して
壁いっぱいに 西日が注ぐ
冷蔵庫の奥に隠していた 色とりどりのお菓子は
いつかあなたに誘われて ベランダから見た
千切れた淡い色の雲
オルゴールの眠っているピンや
まだ空にあらわれない星たちの瞬きのように
足下に少し冷たい空気をこぼす
それらが意味するものは 雨だと知らずに

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(朗読)『博物誌』より「鼠」

朗読しました。3分ほど。お聴き下さりありがとうございます。