(朗読)自作詩『アフタヌーンティー』 10 杜琴乃 2021年1月12日 15:51 『アフタヌーンティー』ふと、静寂に気がつけば羽ばたき方を忘れた蝶々が部屋の隅で対流して壁いっぱいに 西日が注ぐ冷蔵庫の奥に隠していた 色とりどりのお菓子はいつかあなたに誘われて ベランダから見た 千切れた淡い色の雲オルゴールの眠っているピンやまだ空にあらわれない星たちの瞬きのように足下に少し冷たい空気をこぼすそれらが意味するものは 雨だと知らずに かざらずに居れたらいいね、と言って、 花には水を……xxx奥歯に詰まったアーモンドの渋い皮がいつまでもそこにあるようによろこびと ほころびのあわいに溺れ糖衣錠の優しさもうまく飲み下せず薬の苦さを知ってしまうから指切りとして白いハンドルに指をかける 彼女の砂糖を蟻が運び出す...... 落ちる砂時計の砂を眺めている......なみなみと 西日は注ぐ深まるロカイユ模様の影も置き去りの秘密もメルヘンチックに埃を被って(とけないように、なかないように)下校のチャイムが連れてくるだろう少し冷たい空気と星たちの瞬きを待つ.☆.。.:.+*:゚+。 .゚・*..☆.。.:*2019年10月14日 現代詩投稿サイトB-REVIEWに投稿した作品を自ら朗読しました。B-REVIEW https://www.breview.org作品ページ https://www.breview.org/keijiban/?id=4237BGMは フリーBGM DOVA-SYNDROME(dova-s.jp)よりチョコミントさんの『優しい思い出』を使用させていただきました。 10 この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか? サポート