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「素直」に「正直」に

たとえば、
大林宣彦監督とか
市川崑監督とかの映画を、
初めて見たのが幼少期で
よかったと思う。

大人になってからの初見って、
どうしても
「どうやって撮ったんだろう」とか
「何を狙ったんだろう」とか
考えてしまうし、
場合によっては
「何故この映像は印象的に見えるのか」
とかまでわざわざ考えちゃう。

――ま、
大人になってからのそういう
所謂「分析」は、
それはそれで
大人になった今しかできない
素敵な鑑賞方法なんだけど。

しかし、幼少期の、
第一印象だけで
頭の中に直線的に感覚のみで
ストンと入ってくるような、
あのインパクトは、
やっぱ最高だったよなあ、
と、今になって
思うところもあるのだ。


素直な「!」とか「?」に、
「分析」はなかなか敵わない。

――「分析」は、
どこか「第一印象」というものの
その「勢い」を
削いでしまうとも言える。


と、いうか。

映画や音楽や小説や、
そういったものの「鑑賞」だけでなく、
全ての物事に置いて、
自分ってば特に
「分析」という名の
「雑念」「前置き」みたいなの
多いタイプなのかな??なんて
自省できるところはある。(笑)

――これから老いていく過程で、
幼少期のあの
「素直にそのまま」捉える感じを
少し、とり戻していきたい気がしている。