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空くらい見上げたらいいのだ
蒸発して水蒸気になった水が、
空へ還っていくように。
かたちのないものは皆、
空へ還っていくような気もする。
いつでもそこにあるのだから、
時々は、
空くらい見上げたらいいのだと思う。
自分もいつか、
かたちがなくなり
重さもなくなったらなら、
重力も働かないだろうから、
空へと還れるのかもしれない。
あんな美しい場所に
最期は還れるのなら、
なんて幸せなことだろう。
なんて救いのあることだろう。
![](https://assets.st-note.com/img/1659164066527-ze5dJPRbb5.jpg?width=800)
スマートフォンで
風景写真を撮る機会も増えた。
(note記事用の写真を、という意識も
どこかにあるやもしれぬが。笑)
いい風景なのだが方角として
どうしても逆光になってしまうことが
時々あるが、
構えるスマートフォンの角度を
何とか調整することによって、
写真が暗くならずに写ってくれる場合もあったりする。
で、そんなふうに、
上下に角度をあれこれ変えながら撮った
写真をふと見返すと、
その撮ろうと思っていた被写体風景よりも、
意外と「空の風景」のほうが中心に来て
存在感がますます増してそこにあった、
なんてこともある。
![](https://assets.st-note.com/img/1659164177892-WgtBj2exKj.jpg?width=800)
――空。
当たり前な存在になり過ぎているけど、
毎日、
すごいものを見せてもらえているんだよなあ。
でもやはり、
いつでもそこにあるものなのだから。
だから時々は見上げたらいいと思うし。
そして、そんなふうにして、
現実世界の重力からいっとき離れて
自らの心を空に浮かべるような、
それくらいの時間の隙間が、
毎日の中にところどころあったって、
悪くはないはず、ともまた思うのだ。
![](https://assets.st-note.com/img/1659164134220-L47RLTwxo4.jpg?width=800)
高い建物が少ない街に
これからも暮らしていきたいかなあ。
(今回の写真はすべて旅先のものですけどね。笑)
見上げた空が狭くなると、
どうしても地上にある、この世界ごと、
狭くなってしまう気すらしてくるからである。
![](https://assets.st-note.com/img/1659164244673-DED5F8keQb.jpg?width=800)
――ただの気のせいかもしれないけど。(笑)
![](https://assets.st-note.com/img/1659164674107-HbMgUZERDs.jpg?width=800)