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「今できていること」をまず何より大切に

学生時代にしか学べないことに気づくのは、
学生時代が終わった後であることが多い。

――とはいえ、まあ、
「やる気になった時がやるべき時」って考え方もまた、
私は基本的に支持したいのではあるが。

が、しかし、その前にやはり、
「やろうと思えばいつだって」 という文言、これがまた案外、
「気休めのおまじないでしかない」という場合が多いことも
重々承知しておかねばならないだろう。
――実際は、
働かなきゃいけないし日常の雑事もこなさなきゃだし睡眠もとらないと後でツケが回ってくるし、――つまるところ、
「やろうとただ思っているだけでは時間がない」のである。
(……やる気が足りないだけか?笑)


そういえば。
「行こうと思えばいつでも」
「会おうと思えばいつでも」
これらもまた全部、「気休めのおまじない」になってしまった、
と、ここ2年で実感している。

あるいは、ちょっと出掛けても、
「素敵な場所だなあ。……また来たいし来ようと思ってはいるけれど、
しかし案外もうここに来るのは、人生でこれが最後になったりしてなあ。」
な~んてことまで、例えばいちいち考えちゃう今日この頃。


でも、「これはこれでいいのかもしれない。」と、思う部分もある。

「やろうと思えばいつだってというわけには実際はいかない(いかなくなってきた)。」
と、そう感じるのであれば。

ならば、「今、当たり前のようにできていること」を、
まず真っ先に、何よりも、つまり「もっと大切に」思いたいよなあ、と。

「今できていること」が、
「いつまでもできること」「いつかまたできること」ともまた、
限らないのであるから。

「今できていること」は、
「間に合ったこと」「まだ遅くないこと」であるとも言える。


――そしてそんなふうに、
「今現実に自分がしていること」の中で改めて
「大切に感じるもの」を増やしていくというのもまた、
日々の充実感を増やしていく、一つの確かな方法であるとも思う。