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自炊と外食とコラムと

相変わらず結構な時間、家に居ることが続いている。
自然と、普段より自炊をすることが多い。

そもそも一人暮らしももう8年目、別に料理が嫌いなわけでもない。それに作り置きをすれば安上がりになったりするので、これまでも自炊をすることがベースにあった。

と、ここで「おお、もう8年か」と、書いていて自分でちょっとビックリする。

その間に変わったことといえば、学生でなくなったことだ。
仕事をするようになってからは、外で遅い時間になってしまい、結局食べて帰ってくるとか、ちょっとした出張があって2、3日家を空けてしまうなんてことが増え、せっかく買った食材を痛めてしまうこともある。
そういうわけで、だんだん自炊の頻度や量が減ってきていた。

それがもう今は「お家で三食」が基本なので、食材を買い込んで、まとめて作ってしまった方が何かと都合がいい。

焼いてみたり、煮込んでみたり、揚げてみたり。
おかげさまでこの数週間、明らかに米びつの減りも早い。一日中家にいると暮らしがマンネリになってしまうので、食材や調理法にちょっと変化をつけるくらいがちょうどいい。

料理は「料理をする」という作業はルーティーンだが、かける手間や時間という内容は変化をつけられるので、生活リズムを作るのにも向いている。

でも、これひとりでやってる分だからいいけど、家族がいるとかだったら結構大変だろうな。とも思う。

もちろん、一人で気ままにやっていても、怠惰なもんで、面倒だな、ちょっと料理するのもしんどいかな、なんて日もある。

そんな日は、近所のお店にテイクアウト。ちょっとお散歩がてら近所のお店を覗いてみたりする。

いつもの馴染みのお店はもちろん、今まで気になっていたけど入ることができなかったお店などでも店頭販売をされていたりするので、そういったお店の美味しいものを食べてみるチャンスでもある。「プロの味をご家庭で」というわけだ。

実際、色んなタイプのメニューを楽しめたり、普段の自分では作らないような料理もあるので(当然だけど)、やっぱりプロってすごいなぁ、と思ったりする。

そういえばとあるお店では、まだ実店舗で飲食したことはないのに、テイクアウトでちょっと顔を覚えてもらうなんてこともあった。嬉しい限り。今の状況が落ち着いたら是非お店で出来立てを味わいに行こう。

平常時、飲食店でご飯を食べるというのは「美味しいものを食べさせてもらいに行く」という感覚が強いのだが、この状況下にあって「テイクアウトする」とか「お店のものを食べる」という行為に、お店を応援するという実感が持てている。

特に自宅からお散歩がてら行けるような場所なので、今後もお世話になることが多いだろうエリア。ローカル経済圏ができている感じだな。

それにお店のものを食べている時はなんとなく「ハレ」という感覚がある。それが結果的に自炊生活(ケ?)にもハリを与えてくれている。それが食生活のリズムにもなってくる。

とまぁ、立派に家事をしているわけではないけれど、少なくとも一人で家にいる分には、それなりに続けていけるリズムと塩梅を見つけていけるとだいぶ生活も落ち着いてくる。

この「ひとりでにコラム」と称した書き物も、気が付けば3か月ほど続いている。

週1回くらいなので大した量でもないのだけれど、よく考えれば非常事態宣言前くらいに始めているので、あれからなかなか外出もできない中、なんだかんだと書いてるなぁ、と、不精者の自分をすこし甘やかしてもみたい。
いや、実は外出ができないからこそ書けていたりするのだろうか。

いずれにせよ、この「コラム」を始めてみてから「何か書くことあるかなぁ」などとぼんやり考えることが増えているので、多少なりとも自分のインプット・アウトプットには役立っているのかもしれない。

とはいえこれも塩梅とリズム、無理ない範囲で続けていけると良いかなと思う。

今日はなんとなくのっぺりとした文章だけど、これもリズムと塩梅、こういう週も「書く」という行為もまた、リズムを形作っているのだな。

(ひとりでにコラム第14回・了)


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