いい人とは。

私の尊敬する人は、とてもいい人。
とても綺麗な心の持ち主でいい人でありたいと強く願う方。

それが上手くいかず、悩んでいるようで
見ていると強さよりも優しさや繊細さが感じられます。

彼女の考え方に共感する部分もありますが、
全く違う部分があります。

彼女に比べて、私は我が強く気も強い。

彼女は、強さの周りを優しさでコーティングされているイメージですが
私は、優しさの周りを強さでコーティングされている様なイメージ。

おもしろいなあと思います。

私も人を自分の力で助けたいですし、優しくしたいですし、いい人でありたい。

でも、諦めたと言いますか100%私が理想の形で与えることは不可能だったんです。

幼い頃から、きっと私は人一倍周りを幸せにしたい欲が強く、心に辛い思いを抱えてる人を見つけては少しでも私がその闇から光をさしてあげたいと願い「優しさ」や「愛」を与えるように努力していました。

ですが、未だかつてそれが良い方向に行ったことはありませんでした。

私が与えれば与えるだけ、人は私に強い執着や依存というネガティブな感情を抱く様になるのです。

なにかが違う。
私が願っているポジティブで幸せになる形ではなく、何故だろうと考えました。

結論は、相手は私から何かを奪おうと言う気持ちだからです。

自分自身に気持ちの余裕がなく、自身で幸せを掴み取ることを考えておらず、私に全てを押し付けてしまっている状態。
甘えているんだと思います。

それは果たしていいことなのだろうか。

最初は、みんなが幸せになることを願っていたことだったのですが、私は違和感を感じました。

私自身が、どんどん崩れて悪い方向に引っ張られて心がすり減ってしまっていました。

私だったら、どんなに自分が不幸でも
相手から奪おうとか幸せにしてもらおうという考え方はできないですし、共感できないものです。

きっと、辛くて人の痛みを理解しようとする私に執着してしまうんだと思いますが、
その優しさや愛を仇でしか返せない心理も私は理解できなかったのです。

私の与えたいものが理想の形として実現できないことを何度も目の当たりにしてきました。

なので、これは間違っていると相手を幸せにしようと努力することを諦めました。

人の光になり、良い方向へ導く様な人間にはなれないのだと悟りました。

ここから私が心がけたことは、
「しっかりすること」です。

まずは、自分の優しさだと思っていた相手にとっての甘さを見直しました。

自分のために私を利用しようとする人間関係を切りました。

この作業はとても大変で、辛かったです。

人間の執着心ってすごい怖いんです。
何としてでも離さないという相手の顔つきから滲み出るエネルギーがとても怖かったです。

でも、幸せになるために私がまずしっかりしなければいけなかった。

強くなるしか方法はなかったのです。

強くなり、まず自分自身で自分のことを守ること。

守らなくてはいけないのです。
なぜなら、自分を守ることが出来なかったら
きっと、自分の周りの大切なものも守れなくなってしまう。

なので、まずは何としてでも自分を守るために
戦わなくてはいけないと思い様々な問題と闘いました。

こうして、私は自分自身の幸せの道を見つけました。

どんどん我が強くなっていき、どんどん気も強くなっていく私ですが、そんな私は以前の私よりも自分に自信がつき大好きです。

「愛」とは。

人間関係を切ることも私にとっては愛なんです。

それは、自分自身への愛と、一見そうは見えませんが切った相手への愛。

私が苦しい状態で相手と繋がっていても、それは本物ではなく偽物です。

突き放すことも、私は相手への愛だと思っています。

その出来事が相手が自分自身を見直すきっかけとなったら、きっと成長することができるのではないかと。

これも一理あるだけであって、愛だの優しさだの人それぞれなんです。

定義は色々あるので、正解はありません。

ただ、私の中で正解を一つ決めるとすると
自分の相手への気持ちに「愛」と「優しさ」が乗っているかどうかです。

それが相手に伝わらなかったとしても、
信じることが誠意だと思います。

結果、私にとって人に「愛」や「優しさ」を与えることってこう言うことなのかなあとぼんやりと思いました。

まとめると、拘らないことが大切なのかなあと思います。

相手を傷つけたとか迷惑をかけたとか、
私、最初は本当に相手を悲しませたりすることが嫌だったので、全力で避けてきたのです。

でも物事って目で見える部分や見えない部分があり、現実では何が本当のことか分かっていないことって生きていてたくさんあるのではないかと思います。

だからこそ、現実や相手への影響に拘らないこと。

不確かなことで溢れているなら、必ずと言って信用できる自分の相手へ乗せる気持ちをいいものにして、信じて疑わないような思考を貫きたいと思います。

それが相手に伝わり、お互いが少しでも幸せに感じる瞬間があれば嬉しい気持ちになります。



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