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高橋琴麻呂
2020年5月15日 00:54
うつそみの人なる我や明日よりは二上山を弟と我が見む(「万葉集」巻②・165)大伯皇女(おほくのひめみこ)『黄昏の二上山』遠い世界へと旅立ちこの世では姿形が見えなくなった愛しい弟よ私は何を見て そなたを偲ぼうかこのうつつの世界でまだ姿形がある私の視線は今君が祀られている黄昏の二上山へ明日からはあの二上山の姿をそなたと思って日々を過ごそう紫と橙が溶け