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高橋琴麻呂
2020年5月23日 13:33
※今回は2首1組です。我が里に大雪降れり大原の古にし里は降らまくは後(「万葉集」巻②・103)天武天皇『純になる』僕が住む里に景色を白一色に染め抜くほどに雪が降り積もったよ君が住む古びた大原の里にこの雪が降るのはもっと後になるからだろうね雲の間から不意に漏れた光の雫を一滴心に落とし込んでみると一瞬にして胸の汚れが漂白されて純になるからこの気
2020年5月19日 19:06
待つらむと至らば妹が嬉しみと笑まむ姿を行きてはや見む(「万葉集」巻⑫・2526)『その姿を見るために』“待っているからね”と君から届いた便り…それだけで心は加速度をつけて走り出す待っている所に着けば君は僕の顔を見て嬉しさのあまり微笑んでくれるだろうその姿を見るために早く、少しでも早く君のもとに行こうその姿を見るために僕は今、この命を生きている#