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高橋琴麻呂
2020年5月4日 08:19
朝床に 聞けば遥けし 射水川 朝漕ぎしつつ 唱ふ舟人 (「万葉集」巻⑲・4150 大伴家持)『歌が聴こえる』空にたゆたう光の帯が満天の星をかき消して太陽が立山の背あたりから昇る頃私は、ほんの少しの気だるさと体の温もりを布団に残して研ぎ澄まされた早春の空気に耳をすます遥かなる射水川から空気を裂いてかすかに聴こえる 人の声それは舟を漕ぎながら高らかに歌う舟人