リハビリテーション中

7月に投稿して以来、あっという間に2か月が経過してしまいました。
毎年「鍛えの夏」と決めて、これまで何十年にも渡って、教え子の皆さんと共にまさに「競育」を実践してきました。

特に昨年からは「指導の現場」というところでも、常にワークショップ形式を用いて、共に学ぶものとしてのファシリテーションを実践してきました。
しかし、です。

この間、新婚旅行も兼ねたギリシャでのワークショップをはじめ、ほぼ毎日のように現場にはいたのです。お伝えしたい光景や取り組みも数多くあったのですが、それができなかったのは、ある事情で「共に鍛える」ということが能わなかったが原因です。

その事情とは...
「肩腱板断裂」という厄介なケガをしてしまったこと。

ボールルームダンサーにとって、腕が上がらないというのは致命的です。
ホールドはもちろんできません。
それどころか「思うように動かない」ということは、体のバランスを保つことさえできなくなります。

そもそもは、6月のレッスン中での断裂が原因。
実はなんかすごい音と衝撃がきましたが、そのときは痛みはそれほどでもなかったんですね。ところが、経年疲労とパソコンの前での仕事が多かったことで徐々に痛みも増してきて、渡航前の診察で「全治2週間」だったのが、帰国後の診断で「全治6か月」に延びてしまってました💦

そもそも整形外科でレントゲンを撮った時は
「あー、50肩かな」
なんて言われてたんです。
(ダンサーなんだからありえないということはなく、仕事での酷使も含むそうです)

帰国後、あんまり痛みがひどいので別の医師にしんだんしてもらったところ、アッサリと
「靭帯逝ってるよ。言いたかないけど誤診だね」と言われる次第。

ってな経緯で、今も痛みと戦いながら可動域を戻すリハビリ中です。
軽く言っていますが、シャレにならない痛みです。
なにより、いまだに真上に上がらない右腕にストレス超えて、憤りを覚えてますw

では、今なぜ投稿なのか。
先週、企業や大学の教員の方々を高校の授業にお連れする機会があり、改めて「学びとは何か」について大きな気づきがあり、それをお伝えしたくなったからです。

「学び」はどこででも起きるものですが、やはり「対話できる場」の設定というものがとても大事だということ。

長らくダウンローディング型のレッスンや授業を展開してきましたし、その効果も十分に理解しています。その一方で、ちゃんと相手に学びが起きているのか、自分自身が何を学べているのだろうかという疑問が必ず生じます。

幸いミュージシャンやダンサーとして、舞台上と会場全体に沸き起こる「歓喜の渦」というものを数多く経験させていただきました。

そして、そこから得られる「極上の学び」も。

「リハビリ中だから」
「思うように体が動かせないから」

そんなことは問題ではないのです。

「歓喜の渦」の中にいることで、必ず「『次』への学び」があるはずだ。
と、先週の授業で改めて実感することができました。

「痛み」は必ず成長につなげていける。
それが「人の知恵」というものでしょうし、だからこそ「休息」も、「治療」も、「リハビリ」も希望を持って臨める。そんな風に思います。

まだまだ、先の長いリハビリとなります。
それでも、自らが希望を持ってワークショップの場に臨み続けること。

それもまた新しい「鍛えの夏」であったのだと結び、「実りの秋」へ前進を重ねてまいりたいと思います。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?