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映画:PAST LIVES/再会

GWに見てきました。韓国と米国の合作映画。
予告編では極上のラブストーリーという紹介で、もっぱら恋愛映画として宣伝されているのですけれど、少し違う印象の映画でした。

12歳で韓国からカナダへ家族とともに移住したソヨン。
ノラという新たな名前でさらに米国へ移住し、成功をおさめているといってもいい人生。

その彼女が12歳で別れたきりだった幼馴染のヘソンと再会する物語。
12歳の頃、ソヨンとヘソンは互いに相手のことを好きで、将来は結婚すると言っていたほどの仲良しだったから、初恋の相手との再会ではあるんです。

お互いにまだ好きな気持ちがあって、言語や文化を共有していて、とても居心地が良い初恋の相手。

でも、そんな彼との居心地の良い時間を過ごすほどに、移民として生きるノラの覚悟というか決意が強くなり、二度と戻れない国、生活、文化への決別とその悲しみが描かれているように思いました。
余韻の残るラストでした。

今の生活に不満はないし、幸せ。
でも欠けてしまっているところがあって、それはもうどうしようもなく、受け入れて前へ進んでいくしかない。

結局、人生は今しかなくて、過去は過去で、未来は今の自分が作っていくのだという当たり前のことをとても大事に丁寧に描いていたように思います。
好きな映画。


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