見出し画像

今、コーチングを受ける意義とは!?クライアントが語るコーチング体験記(2/2)

こんにちは。コーチの藤田琴子です。

12/20(水)にYouTubeライブで、木下麻子さんが語ってくださったコーチング体験談。大変興味深いので、ぜひ直接、下記の動画をご覧いただければと思います!

とはいえ、時間のない方もいらっしゃいますので、対談を書き起こしました。前半は、こちらから!以下、後半です!


コーチへの信頼① - コーチの在り方

クライアント(以後ク):(先ほど述べた「身を委ねてオープンであれば、辿り着く気がする」という)コーチへの信頼はどういうところにあったかというと、「元々知り合いだった」「同じような本が好きだった」のに加えて、「触れて欲しかったところに触れてもらえた」ことで信頼が深まったのはある。「自分でも大事にしてあげられなかった自分の気持ちに触れてくれた」「それを逃さないでキャッチしてくれた」という信頼感があった。

また、NCRW("People are Naturally Creative, Resourceful and Whole." / 「人はもともと創造力と才知にあふれ、欠けることのない存在である」というコーアクティブ®・コーチングの礎の一つ)など、自分の心にフィットする言葉を幾つか出してもらったのも大きい。(コーチングは)具体的な(対応)策が明らかになる訳でも、分かりやすいプロセスでもないけど、確かに一歩一歩明らかになっていくものはあった。そういうプロセスから信頼が深まり「もうちょっとそこに身を委ねてみたい」という気持ちになった感じ。

クライアントの奥底にある「何か」を感じ取る

コーチ(以後コ):ちょうど今、(コーアクティブ®・コーチングの上級)トレーニングを受けている最中で、「(クライアント)本人の中にある『声になっていない何か』をキャッチする」ことを強く意識している。出来ていないこともある中で、(今回は)私も意識できていたし、あぼちゃんもオープンでいてくれたことで、そこ(クライアントの奥底にある何か)に「ひゅっと触れる瞬間」が訪れたんだな、と思った。

ク:(コーチは)間も含めて大事にしてくれていたし、「今、私が考えている」「生み出したいと思っている」のを、じっくりうなずいて聴いてくれた。非言語なことで、それこそ琴子ちゃんの在り方だと思う。「聴いてくれている」「受け止めてくれている」「待ってくれている」「私から何かが出てくると信じてくれている」という、ものすごい非言語な、琴子ちゃんが持っているものだった。そういう安心感の中で考えられたのがある。

コ:まさにコーチングは、そういう(安心安全な)場を提供する。(そういう場をクライアントとコーチで)創り上げ、その安心安全な場でクライアントが自分自身を深めていくのがコーチングなので、「まさに思う存分、それをやったんだな!」と嬉しい。

コーチへの信頼② - 話を中断すること、中断される体験

ク:あともう一つはバランスなんだけど、「聴いてくれる」という安心感に加えて、左脳でウワーッと話し始めた時に、いい感じで止めてくれて、それもよかった!

コ:実は、(話を止める、というのは)「中断」というスキルの一つ。左脳的なことを話し始めると事柄に行ってしまい、自分とのコネクションが離れるから止める必要がある。とはいえ、わーっとクライアントさんが話している時に止めるのは難しい。なので、「話を止められてどうだったか?」は気になる!どんな経験だったか聞きたい!

ク:止められるのは、すごい快感だった!「止めてくれてありがとう!」と感じる時に止めてくれるわけ。「あ、やっぱりこっちじゃなかった気がしてた!」みたいな。その時の感覚で言うと、大体、駆け足になって、自分の心が置いてけぼりになっている時に止められた感じ。

「頭が駆け足で走っていて、自分の心が後ろの方で『待ってー!』」と言う時に、大体ストップが入った。笑

コ:「ちょっと待ってください、頭さん!心が置いてけぼりになってますけど!」みたいな。笑

ク:だから止められた時は「(コーチが)何かをキャッチしているんだろうな」と思った。それは「だんだん眉間に皺が寄ってきたよ」などフィードバックをもらったから気づくことができた。「こっちに進めても違ってそうだよ」と、私の目線や表情からキャッチしてくれていたと思う。そもそも、そういう時は楽しく話をしてないんだろうね。

コ:そうだね。(そういう時は)やっぱり声が全然違うかな、と思う。自分と繋がっている時の声と左脳で話している時の声は全然違うので「左脳で走り始めた!」と感じたら、「ちょっといいかな」という感じで止めていた。

左脳に押し潰されそうなささやかな「声」をキャッチする

ク:それは、すごいスキルだよね!自分では分からないし、人間/現代人って左脳がすごく優位だと思う。心が置き去りになったとしても、「それでいいんだ」と肯定してしまいがち。そもそも、左脳が強いから勝っちゃう!

そこが、コーチが存在する意味だと思う。コーチがいないと、なかなかその左脳優位な状態から、自分で軌道修正をすることはできない。それは、「自分の心を大事にする」ことを自分に許可していないからだと思う。自分も含め、現代人って割とそうだと思う。「そういうことを感じていいんだよ」「違和感とか感じていいんだよ」「悲しいとか嬉しいとか、そういうのを大切にしていいんだよ」って、人には言っても、自分には言ってないことが多い。

だから(コーチングの)後半の方で、私がポロッと言った「自然とか、地球とかそう言うのが大事にされてないのは悲しい」ってことも、私の中ではささやかな声だった。ささやかな声で、「そんなことに時間をかけてちゃダメでしょ!」って、直ぐに左脳が押しつぶしにかかる声なわけ!

だから、(自分としては)何気なく言って、「なんちゃって〜」って感じだったんだけど、それを琴子ちゃんがキャッチしてくれたの!!!

キャッチしてくれた時、すごく嬉しかった。「あー、嬉しかったんだ」と。もっと言えば、「自分で拾ってあげてなかったんだ、ごめんね」と両方(の気持ちが)あった。

例えば、街路樹とかを見ると、木に対して「本当にごめんね」と思う。でも、次の瞬間、現代人的な自分が出てきて「人のことを思ってこの街路樹を植えてくれた人がいるんだよ!?」という声が出てきたり、「そう思ったところで、家に帰ったら明日の準備とかして寝るんでしょ!?」という声もある。「そんなのを思ったところで、あなたの生活は変わらないんでしょ」など、娘に怒られた部分もあり胸が痛い。

オフの場では、そういうことばかり言っていて、「木がこんな風に私に語りかけて」とか言っていた。でも、朝の9時から20時までの世界では、全く触れられない世界だし、自分でもどう扱っていいか分からなかった。

コ:(そういう取り扱いが分からないことを、コーチングは)扱う場になったんだね。

BeingとDoingを統合するコーチングの意義

コ:今の話で思ったのが、「『BeingとDoingを統合する』のがコーチングの意義」なんだと。これは、私自身、あぼちゃんとのセッションを通して「なるほど!」と腹落ちした部分なんだけどね。それこそ、「頭と心と身体を統合する」「ちゃんとそれらとコネクトしている状態になる」というのもコーチングの意義だな、と感じた。

ク:本当!そして、BeingとDoingを統合するためには、6回ぐらいは必要だと思う。最初はDoingで始まり、Beingを深ぼって、BeingとDoingを統合する。統合するプロセスって、割と知的な作業よね?

コ:そう感じた!?

ク:うん、すごくそう感じた!その部分が第6回目のコーチングで「ポン!」って出たんだけど、決定的にBeingを掘った後に(Doingが)出てくるには、(コーチの)アシストが必要だと思う。(私の場合はそんな風にして)6回目でBeingを整えた。

コーチングとは「心の補聴器」

ク:「コーチングって何?」という質問に対して、私の答えは「心の補聴器」。「補聴器」って声を大きく聞こえさせてくれるから!

コ:「心の補聴器!」へぇ〜!!!

ク:私にとっては、そういう体験だった。「心の補聴器」で大きくなった声(Being)をDoingと統合するには、(コーチからの)問いがないと考えられない。(自分だけだと、BeingとDoingを)別のものとして扱っちゃう。確か、後半、5-6回目で、ぽろっと出てきた「地球の一部である自分として、地球をもっと大事にしたいとすると、この人生ではどういう在り方を体現していく?」と。その問いがなかったら、DoingとBeingを統合しようと思わなかったと思う。それはそれ、これはこれ、みたいな感じで…

コ:そうか、(コーチの質問がBeingとDoingの)架け橋になっていたんだね。

「架け橋」になったコーチの質問

ク:そう、宿題が架け橋になっていた。環境や地球のことを話している時に「虹の戦士」の話をした。「自分はそういう役割を果たさないといけないと思っている」と話したけど、「そのことと自分のキャリアは全然違う話」と思っていた。でも、5-6回目の間の宿題として「『虹の戦士として生きるとはどういうことか?』考えてみて」と言われた。「虹の戦士」と言う言葉は、ずっとキーワードとしてあったけど、自分のBeingと連動していなかった。でも、2-4回目のコーチングで自分のBeingを深めていたから結びついた。

2-4回目のコーチングで「響かせる」「自分の中の光と人の光が響き合う」など、「そんなことを仕事でやっていきたい」と言った。それで「もしかすると、1) 出てきた「響き合い」というキーワード、2)「仕事でやりたい」ということ、3) これから人生を生きていくことは、なんか繋がっている気がする!」と思ったの。

そんな風に色々なことが繋がってきて、更に第6回目のコーチングで色々な問いをもらったことで、言語化されていった。

コ:6回目って完了セッションで、これまでをまとめ上げる機会なのだけど、今回は(6回のコーチングだけでなく)、人生そのものがギュッと統合された、そんな感じの体験だったんだね。

「コーチには、流れが見えていたの?」

ク:「本当にすごいな!」と思うんだけど、琴子ちゃんからすると、(こんな風にコーチングが進む、という)流れは見えていたの?

コ:コーチングは「今、ここから創り上げる」ものだから、「こういうところに着地させたい」というのは全くない。クライアントさんの中に「どんなリソースがあるんだろう?」と宝探しをしている感じ。

今回は驚きの連続で、想像していた以上のものが出てきたし、思っていた以上の可能性が開いた。「NCRW(「People are Naturally Creative, Resourceful and Whole. / 人はもともと創造力と才知にあふれ、欠けることのない存在である」というコーアクティブ®コーチングの礎)とはこういうことか!」と、あぼちゃんに体現してもらい、私の学びも深まった、そんな体験だった。

コ:人事の仕事をしているので、コーチングについては何度も学んだ。ビジネスの場で「コーチング的な関わりをしましょう」と言う時には、必ず上司の側に落としどころがある。そういう風に落としどころがあると、「ここまで持っていかないと」という気持ちが出てしまう。落としどころがあると、結論は確実に出るけど、驚くような結論は出てこない。

だから今回、琴子ちゃんが完全にオープンな姿勢で一緒に化学反応を起こしながらいてくれて(まさにNCRWだけど!)、私自身のリソースをすごく信じてくれていたから誘導感が全くなかった。それもすごい安心感だった。

誘導感があると、人間だから「その誘導に答えてあげなきゃ」となってしまう。そうすると「開かないままの箱」がいっぱい残ってしまう。そして、その閉じたままの箱に意外と大事なものが入っている、ということが起きてしまうと思う。

「クライアントの可能性を広げる」その一点で関わるコーチ

コ:コーチの役割は、ただひたすらクライアントさんの可能性を広げること。その一点で関わるのが、コーチとカウンセラーとの違いではないか、と最近感じている。

先日自分でコーチングを受けた時、コーチングの後にめちゃくちゃ気分が悪くなり、マイコーチにも腹が立ったことがあった。笑 でも後から考えたら「私はこうなんです」って自分で決めつけている中、「いやいや、まだまだ琴子さんは行けるでしょう!」という一点で、更に私を破壊しにかかっていてくれていたのだと気づいた。

カウンセリングでは「着地」をすごく大事にする。(感情的に)開いた箱は必ず閉じるし、気分が落ちているのだったら、少しでも不調を軽減し、箱を閉じてから「さようなら」とセッションを終了させる。

一方でコーチングは、「もっとあなたは行ける!もっと行けるはず!」と、時にはぐちゃぐちゃになることもありつつ、ひたすら(可能性の扉を)開いていく感じ。(クライアントの可能性を広げるという)その一点でコーチは存在すべきだし、そこにコーチングの意義があると思った。

クライアントの可能性を信じる、ということ

ク:でも、その「可能性を信じる」って難しいよね!?コーチングをやってる側も怖いのでは?最後のセッションとか「これ、終わらなかったらどうしよう?」とか思わない?

コ:笑笑笑!例え今日セッションが終わったとしても、その方の人生は続いていくもの。中には、種まきで終わるコーチングもある。今回は、最後にすごく綺麗な形にまとまったけど、もしかしたら耕すだけで終わったり、耕して種を蒔くだけで終わることもある。でもやっぱり「(コーチングを受けてくれた方には)そこからちゃんと芽生える力があり、花を咲かせる力がある!」ということは、ぐわっと信じているのかもしれないね。

ク:なるほどね〜!その余裕が場をよくしていると思うよ!

コ:「コーチングとはなんぞや」を言語化できて良かった!

「最後に、コーチングを受けたことのない方に一言」

ク:洋服を一着買うぐらいなら、絶対にコーチングを受けた方がいいと思う!こんなにリターンのある投資はない!と心の底から思っている。

今回のコーチングはすごく素晴らしかったけど、その前にも何度かコーチングを受けたことはあった。人生の転換期には(コーチングを)受けるようにしている。それは、コーチングを最初に受けた時に「これを受けるのと受けないのでは、人生がむっちゃ変わる!」と思ったから。

なぜそんな風に思ったかというと、「人生の手綱を自分で握っている感覚は、人の幸福感にすごく影響する」と思っているから。自分の人生をコントロールしたい訳ではないが、「手綱を握っている」という感覚を得るためには、「自分はどうしたいのか?」「自分はどこに向かいたいのか?」「なにが嫌なのか?」など、自分の意図をはっきりさせる必要がある。とはいえ、それらを明らかにするのは、自分一人ではなかなかできない。

それらを明らかにすると、「手綱を握っている感」を持てて、幸福感や充足感が生まれる。その状態が、更に「心の中心に繋がる人生」に導いてくれるのだと思う。自分と繋がり、それを言語化し、意図を明らかにすることによって、「チャンスがあれば掴むし、嫌なことがあれば通り過ぎる」など、自分の人生に起きることに対してのリアクションが変わると思う。

人の心はどんどん変わる。1回つかんだと思っても、また分からなくなる。それに人は成長するから、掴んだと思っても掴んだものも古くなる。だから、どんどん成長して古くなっていく自分の中心を、定期的に確認しに行くこと、その時々の自分の意図を明らかにし続けることは、どんなに人生に影響することかと思っている。

こういうことは人にも言っているけど、(コーチングの良さは)なかなか分かってもらえない。コート1枚を買う余裕があるのなら、ジムに行く余裕があるのなら、コーチングを受けた方がいい!と思う。

コ:あぼちゃんは、私のコーチングを受ける前からコーチングを色々受けていたということで、既に手綱を握っていたと思うし、自分にも繋がっている状態だったと思う。

でも今、自分の本当に深いところに繋がり、自分が何者か分かったあぼちゃんは、本当に魅力的だし、本当にパワフル!これから実際、どういうふうに行動に移していくかが本当に楽しみ!また機会があれば是非是非関わらせてもらいたいな、と心から思っています!

ク:ありがとうございます!本当に変わり続けたいと思う。変わり続けるたびに、もう1回繋がり続けたいし、明らかにしたいので、またお願いすることになると思います!

コ:ありがとう!こうやってオープンにプロセスについて話してくれて、あぼちゃんの体験がよく分かったし、「コーチングとは」という大事なことについても学びがあった。こうやって話してくれて、本当にありがとうございました!!!

🔽当方とのコーチングに興味を持った方はこちらから!まずは体験コーチングでお話ししましょう!🔽

🔽コーアクティブ®コーチングについては、こちらから🔽

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?