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ことほむの観光と文化財とメタバースの雑多な記事

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コンテンツ時代考証やデザインや時々ITとかWordPressとかの雑多な思考のメモ。「ことほむ」のみんなで書いてます。記事内容は…割とディープで、思考の整理に役立つかもしれません。
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2020年2月の記事一覧

観光マーケティングは「マニア向け」資源開拓に力を入れないといけない理由。

「ことほむ」が取り組んでいる文化遺産観光資源化へのリブランディング。フロントマーケティングの部分になります。観光学の論文などを読んでいると、1997年のものが基本となっている場合が多く、数値データの分析も入り込み客数ベースのままだったりします。この状態の何がまずいのかといえば…1997年はインターネットの普及はまだなく、観光地の情報はマスメディア(テレビ放送・新聞・雑誌など)が主体でした。そのため観光地である側は、資源としたいものの情報だけを渡せば、マスメディア側が効果的に料

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平成20年頃、各地の観光戦略で「物語化」が流行ったのだけど、令和になってちゃんと息してるでしょうか?

その頃信州の某市で新物語を紡ぐプロジェクトがスタートしたわけですが、紡ぐべき物語を見つける前にいろいろあってプロジェクトを出てしまいました。あれから10年以上、紡ぐべき物語は見つかったのでしょうか。

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おんなのこ盆栽[盆栽大樹園×かいづかまお]の作品がカワイイ‼

名古屋市徳川園で開催[盆(才)展](2020年2月27日〜3月1日)で展示の[盆栽大樹園×かいづかまお氏]のおんなのこ盆栽が発表されました。 シュールなおんなのこと盆栽は新しい盆栽の世界を開いてくれそうです! かいづかまおさんは愛知県岡崎市のPOPアーティスト。愛知県刈谷市のポップアートギャラリーフェイスで個展を開いたときに、イツノクラ(現ことほむ)のメンバーと知り合い、盆栽大樹園さんへコラボをススメた結果、徳川園の盆(才)展2で実現することとなりました。 様々な素材に

ものがたりのPowerが強いワケ

"ものがたり"と聞くと、「昔々あるところに」と始まる昔話を思い出す方も多いのではないでしょうか。しかし"ものがたり"とは何か、そしてPowerとは何かを考察してみます。 "ものがたり"とは何か、史学的な分類歴史学的に紙に記された資料を分類すると、以下のように大別されます。 このなかで"ものがたり"はどれでしょう。 古文書は今でいうところの行政文書が中心の書類です。その他、手紙のやり取りの内容です。一次資料とも呼びその時代に発生したことがわかる手がかりが記されています。

文化庁が推している文化財の観光利活用が観光行政に響いていない訳が少しわかったのでメモしておきます

文化庁は「文化財を中核とする観光拠点形成に向けた講座」というページを用意したり、「文化財を中核とした観光まちづくり戦略」という講座を用意するなどして、地域の文化財を観光に役立ててもらうことを一生懸命推進しています。しかし観光協会などを訪問して、このことを軸に話をしたのですが、ピンときてない感じでした。確かに現行の観光案内にも文化財用法は載っていたりするし、紹介をしているのでこれ以上何をするのか? という空気満載です。話を聞いてみて、観光戦略に関係するプロモーションについて気が

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イラストができあがるまで。

とある地域のリブランディング用イラストを制作しました。 今回はそのイラストができあがるまでを語っていきたいと思います。 イメージを具現化イラストのテーマは木曽義仲(源義仲)と巴御前。つまり平安時代です。まずはイラストの完成イメージを作っていきます。ここは紙と鉛筆でガサガサと作業。 このイメージを作りあげていく中で、疑問がいくつかあがってきました。それは大きく分けて3つ。 ・木曽義仲の甲冑について ・巴御前の装いについて ・馬について まずはこの疑問を解決していきます。

マーケティングについて素人さんに説明するとき、サプライチェーン(ビジネスロジスティクス)とECの関係を理解してもらうのが難しかった件について

これからの時代はD2Cだと言われました。かなり力説された印象がありますが、マーケティングやサプライチェーンについての業務経験がない方でしたので、ネットを使った注文〜納品のことをD2Cだと話しているのではないかと推測しています。そもそもこの単語、ちょっと違和感を感じました。というのも、ビジネス形態から考えればB2Cのことを言っています。 使い方は「D2Cブランド」。 ファッション業界がB2Cではない、独自の言葉として使いたかった感が… それはそれとして、マーケティングについて

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