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「印象」を言葉に凝縮させる努力

シュタイナーの紡ぐ言葉は、言葉の表面的な意味に留まらず、その奥を感じさせる。しかし、それを言語化しようとすると途端に言葉に詰まる。

第26週の詩も読んで感じることを言葉にしたくなったが、浮かぶ言葉はどれも陳腐に感じられ、画面とにらめっこが続いた。

そんなとき参加した読書会で、私の様子を見透かされたような文章に出会った。

さて、感覚を十分に働かせた後、そこで観たものを言葉にしてみます。しかし、すぐには、いわば反射的には言葉にしようとはしないことも大切です。安易な言葉、単なる記憶に基づく言葉は、えてして対象を遠ざけてしまいかねません。こうした、観察の後で得られた「印象」を、言葉に凝縮させる努力は実り多いことでしょう。言葉にしなければ他者に伝えることもできません。そのとき、どれだけ有効な「言葉」、概念が用意されているかが決定的に重要です。

丹羽敏雄著「百合と薔薇 —ゲーテ=シュタイナー的自然観察への誘い—」

ぐうの音も出ない。。。が、「「印象」を、言葉に凝縮させる努力は実り多いことでしょう」という言葉を頼りに、言葉にすることを諦めずにいたい。

有効な「言葉」、概念がないか記憶を巡らせたとき、ふと前日に読んだアリス・ベイリーの著書にあった文章が頭をよぎったが、今は敢えて反射的に言葉にすることはせず、少し自分の中で深めたいと思う。そんなときがあってもいいだろうから。

丹羽先生の的確な表現力に様々なヒントを受け取りながら、第27週もはじまりました。

第27週
予感と憧れに誘われながら
みずからの深みへ降りていく。
おのれを省みながら
自分を夏の日の贈り物と感じる。
今  私は秋の季節に
萌える芽となり
魂の熱い力となって生きる。

ルドルフ・シュタイナー著「魂のこよみ」


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