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琴平で一緒に子どもを育てよう

忙しい都会で子どもを育てるのは、本当に大変です。共働き世帯が主流になっている昨今、時間に追われ、へとへとになりながら子育てに悩む人も多いでしょう。

昭和の中頃までは、子どもは地域で育てられていました。自分の子どもだけでなく、近所の子が悪さをしていたら、叱り、泣いていたら面倒をみる。現代では、そういった光景はほとんど見られなくなりました。都会では、知らない人に話しかけられても答えないように教育することもあるほどです。

そんな状況下で、子育てに行き詰まり、疲弊してしまっているのなら、田舎暮らしが一つの解決策になるのかもしれません。

415のわ(良い子の輪)

琴平町公会堂の一角に「415のわ」のスペースがあります

琴平町には、子育てを支援する団体がいくつか存在しています。
そのうちの一つが、「415のわ」。絵本の読み聞かせの会で、月に5、6度ほど琴平町公会堂などで集まります。おはなし会は月に1回ほど開催され、毎週日曜日と水曜日が開館日になっています。情緒教育はもちろんのこと、親どうしの繋がりを作り、お互いの悩みを持ち寄るという役割ももっています。

子育て中のお母さんとその子どもだけでなく、子育てが終わった女性や、自分で本が読めるようになった小学生まで、集まってくる人の年齢には幅があります。

単に絵本を読む世代だけが利用するのではなく、絵本を読むという手段を掲げて、人と人が繋がる場として「415のわ」が存在しているからです。

「年齢に多様性があるから続いていく」と「415のわ」代表はおっしゃいます。

立場も状況も違う人が集まるから、「いつでもどんな状況でも行くことができる」という開かれた場所になり、多くの人の居場所となっているのです。

国の登録有形文化財に登録されている琴平町公会堂

K³(ケースリー)

また琴平町には、別の団体も存在しています。
子育ての「K」教育の「K」考えるの「K」を3つで、Kの3乗としてK³(ケースリー)。「子育てと教育を考える会」という意味だそうです。

琴平町内に3つある小学校の子ども達の交流を目的に、様々なイベントを開催中です。今、琴平町の小学校は児童の人数が少ないため、多くのお友達との交流が必要だと考えられたのが発足のきっかけです。一緒に外遊びをしたり、料理をしたり、と多くのイベントが開かれてきました。

中でも、70人以上の参加者があった人気のイベント「ことリンピック」は、ことひらで行う子どものオリンピックの略称が名前になり、運動会を行ってきました。
学校が違うけれど、学童では一緒だったり、親同士の繋がりがあって仲が良い子ども達同士が、まるで同じ学校で活動するように、競技をしていきます。その中で、新しい友達が見つかることも。

料理教室をしていく中で、「琴平のニンニクを使ったうどん焼き」を作る案も生まれました。その案をもとにK³で「こんぴっぴ焼き」という料理のレシピを考えました。学校給食にも出てくるなどして、少しずつ地域の名物になっています。

70人が集まった春休みのK³での遊びの会

まちじゅう図書館

人口8000人弱の琴平町には、図書館がありません。隣町に行けば大きな図書館があり、利用出来るので、不都合がないといえばそうなのです。

けれど、琴平自身の図書館がほしいと、町民の方が立ち上げたのが、街角に図書を置く、「ことひらまちじゅう図書館」です。カフェや、銀行や美容室の待合、商店の一角など、人が手に取りやすい場所に、本があります。

本によって、心が豊かな生活を送れるように、という願いが、「ことひらまちじゅう図書館」にはこめられているのです。

「ない」からこそ生まれるアイデアと工夫、そしてそれを実行する人たちの協力関係。

琴平町には、人の強さがあります。たとえ箱ものに恵まれていても、それを「当たり前」だと受け流してしまえば、その状況を有効活用できないことになります。

琴平町には、「ない」ことがあっても、それ以上に「良く生きる」ことを選択する人の熱意があるのです。

「ことひらまちじゅう図書館」の基地「ちょっとこ場」内

琴平町にまずは遊びにきて

他にも琴平町には、当たり前のものが「ない」ことがあるかもしれません。けれど、それを覆す人の強さと温かさがあります。

琴平町での子育てに興味が沸いてきたなら、ぜひ一度遊びに来てください。

観光でお越しになって、町の図書館をご覧になるのもよし、「415のわ」のイベントに併せてこられるのもいいですよ。

・ことひらまちじゅう図書館の情報はこちらから
https://kotohira-machitosho.com/

・415のわのイベント情報
https://www.instagram.com/415nowa/



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