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勉強になった記事(よそ様が書かれたもの)

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よそ様が書かれた勉強になった記事
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2022年3月の記事一覧

炎の動物〜ザ・クリーチャー・オブ・フレイム〜 #Flame Ⅰ|進化心理マガジン「HUMATRIX」

▲ ダン‪·‬ブラウンのフィクション小説『天使と悪魔』にでてくる「火/Fire」のアンビグラム(天地逆さまにしても同じ模様になる)。「火」は、他の種にとってはそうでは無くとも、人類にとってはけっして欠かせないエレメントだ。 * * * # 焚き火を囲む種人類が火を使いはじめたのはおよそ180万年前のホモ・エレクトスの時代だったと推定されている。 すべての動物が恐怖し、怯え、逃げ惑う「火」を、唯一味方につけた種が人類だった。人類は火を手なづけることで、生物界において頂点捕

【25】男女分業社会、北欧 「やりたいこと」の性差(3)

職業選択の男女差 前回と前々回では、なぜSTEM(日本で言う「理工系」)と呼ばれる分野には男性が多く女性が少ないのかを考えた。そして、この偏りは究極的には「(平均して)男性は『物』も含めた『無生物』全般にかかわることに惹かれ、女性は『人』も含めた『生物』全般にかかわることに惹かれる傾向がある」という「興味の性差」によってもたらされているのではないか、と結論づけた。今回からは、STEM系か否かに限らず職業選択全般においての男女差について考えてみたい。  世の中には男性の従事者

「種の保存のための進化」はどこが誤りなのか

本記事を修正・加筆した記事が、以下の新書の第3章に収録されています。 レミングの集団自殺? レミングとは、主にツンドラ地域に生息するネズミの仲間で、3年から4年周期で個体数が急激に増減することが知られている。特に、レミングイヤーと呼ばれる年には、その数は激増し、集団移動をすることがある。この集団移動の時に、多くの個体が海に飛び込み「集団自殺」をするという"迷信"が広まった。この迷信の原因の一つが、1958年に制作された「白い荒野」というディズニーの映画である(ムービー1)