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FreedomConvoy2022の波とGiftコミュニティー始まりの予感

カナダとアメリカの国境を行き来して物流をささえているトラック運転手が、ワクチンの義務化に反対して1月下旬に始めたFreedom Conboyの波が、私の住むNZをはじめ各国へ広がっている。
主流のメディアでは何千、何万もの人々が集まり訴えていることを正確に伝えているわけではないが、SNSやオルタナティブなメディアは連日現地の様子を伝え、人の手から人の手を通じて、世界の表裏を縦横に情報が伝えられてる。
伝わってくるのは雪や雨の中の悪天候の中で、基本的な人権が守られていないことへの危機感や、これからの子供たちへの未来という一番大切なものを守るために、おそれを捨てて立ち上がっている名もなき個人の勇敢な姿。
そしてその姿に動かされて集まるサポートと支援の数々。
現地から伝えられる様子からは、お金と物質によってがんじがらめにされた現代社会が崩れる一方、善意に見返りを期待しないで差し出すことによって始まる『Gift Ecconomy』の新たな始まりを見る予感がしている。

Freedom Convoy in NZ

ウエリントンの国会議事堂前で抗議する人たちFreedom Convoy NZ参加者Jorge撮影
Freedom Convoyを沿道から応援する人たち

NZのFreedom Conboyはカナダに少し遅れて2月7日に始まった。開始当初は首都ウエリントンにある国会議事堂の広場にテントを張って泊まり込む人たちが増え始め平和的に抗議活動が始まった。しかし、3日目には警察によって抗議者のテントの撤去され、国会議事堂前は数百人の警官が取り囲み、抗議に訪れた人々と議事堂の間には、”警察官の壁”が作られた。

国会義堂を囲む警官と市民(Convoy参加のMさん撮影)

Freedom Convoyの呼びかけで始まった抗議活動4日目。
2月10日には、主要メディアでも、現地から伝えるオルタナティブメディアも抗議をしていた人たちが100人以上逮捕されたと伝え、緊張が高まっていた。現場から伝えているオルタナティブメディアは、抗議に参加していた人が警察官から催涙スプレイの一種唐辛子スプレー(Pepper sprayed)をかけられたつたえてていた。個人的にNZは世界的は、シャイな国民性からか、人権を取り戻そうと世界で起きている大きな抗議のうねりから、周回遅れになっているような印象を持っていた。
『一般の人たちが広く何かがおかしい!何とかしなくては!』という意識を広く共有しているとは言えない現状で、このまま首都に集結した人たちの意図もむなしく、鎮圧されてしまうのだろうか?といたたまれない気持ちがよぎった。

2月12日にThe Freedoms & Rights CoalitionのFBに掲載された写真より


2月12日にThe Freedoms & Rights CoalitionのFBに掲載された写真より
マオリ伝統のHakaを踊る人たち

マオリの伝統Hakaにヒントを得て

NZの先住民として広く知られているマオリの人たちの間にはHaka(ハカ)として知られる儀式がある。
NZのラグビーチームのオールブラックスが試合の前に演舞を披露することから戦いの前の儀式として知られてもいるが、もともとは、集団の気持ちを合わせて先祖や目に見えない存在と一体となり大きなエネルギーを動かすための祈りにも近いパフォーマンスだ。マオリの伝統の中では、故人を最大の哀悼と経緯をもって葬儀で送り出すときにも、そしてこれから人生を共に歩もうとする二人の結婚式でも歌われる。

ここに、ウエリントンに集まった抗議をする人たちが5日目に集団で行ったHakaの映像がある。まずは、その力強いエネルギーを感じてほしい。

ハカ KA MATEの意味とこの歌詞が鼓舞するもの

上の映像で最後に声をそろえてパフォーマンスされているのがとても有名名KA MATEというハカだ。
その歌詞はマオリ語で次のように歌われ、死を覚悟したうえで戦いに望み、そして生き永らえた後の命を祝福するという意味深い内容なのだ。
Ka mate, ka mate! ka ora! ka ora!
Ka mate! ka mate! ka ora! ka ora!
Tēnei te tangata pūhuruhuru
Nāna nei i tiki mai whakawhiti te rā
Ā, upane! ka upane!
Ā, upane, ka upane, whiti te ra!

日本語に訳すると次のような意味になる。
── 私は死ぬ!私は生きる!私は死ぬ!私は生きる!
── 太陽を輝かせた、毛むくじゃらの男が上がってくる!見よ!この勇気ある者を!
── 再び太陽を輝かせる!
── 一歩はしごを上へ!一歩上へ!そして最後の一歩!そして外へ一歩!
── 太陽の光の中へ!昇れ!

これまで各地で行われたデモに参加してみると、多くの場所でこのKA MATEの歌詞を多くの人が一緒に声を合わせて唱える場面に出くわした。
そして、なんとも言えず心強く、言葉を超えてそばにいる人種も民族もバックグラウンドも違う人たちとのつながりが生まれ、腹の底から力が湧いてくるのを感じるのだ。

今、世界が狂ったかのように効き目の定かではない注射を強要し、それを受け入れないと生きる糧を失うという事態に直面している。抗議に集まった人たちは、生活のために強要された選択を受け入れた人も、NOを貫いた人も様々だ。

私たちが今住んでいるこの社会は、世界の8人のお金持ちが、人口の半分にあたる36億人と同じだけの資産を独占しているという、世界だ。
そして、信じられないほどたくさんの資産を独占した人たちが所有する巨大な企業が、食べ物、医療、教育、メディア、水、科学技術を所有し、私たち庶民はその影響下で生きているのが現状だ。

世界の動きが同時に止まり、移動の自由が制限された。
そして、それがコロナというウイルスのせいだと、報道され
ウイルスの大きさとはけた違いに大きなマスクを着用することが義務付けられた。
そして、巨大な製薬メーカーが開発した今回の薬剤がワクチンと名付けられ、老いも若きも接種が強制されつつある。
『大きな嘘ほど、あまりに大きすぎてばれない』
インターネット時代、調べる気になれば山ほどの情報が出てくるが
これまで政府や公的な機関が公に発表するものとは真っ向から食い違うために、思考停止に陥り身動きが取れなくなっているのが、現代の私たちが置かれている現状ではないだろうか?

真っ向から違う情報が流れ、親子やカップル。そして地域や民族が分断され
漫然と流されてくる情報を受け入れて、自分の命、大切な家族の命に係わる選択を、受動的に受け入れている。
これは、戦争だ!

私たちの意識にかけられた現代社会の呪文を解く

コロナ騒動が始まって以来、同じように今起きている事柄を見ている人たちと情報を交わすうちに、オーストリア森に住み、森の恵みをいただきながらの暮らしを実践する現代のシャーマン・ちひろさんに出会った。『魔法の使い方 マヤ暦で次元旅行!』の著者でもある。
ご縁のきっかけは、このパンデミック騒動が始まって人々が集団催眠のようになる中『副作用が心配で自分は打ちたくない』という子供からの相談を受けたという女性の声をきっかけに、ちひろさんが立ち上げたZoomでのグループセッションがきっかけだ。
このセッションには、日本をはじめ世界の各地で日本を離れて暮らす人で、雪崩を打ったような現状の世の中に疑問を持つ人が集まっていた。
セッションの詳細は、ご本人がnoteに書いておられる記事【世界を変える魔法のセッションー巨人の意識を取り戻す】を参照してもらいたいが、ちひろさんの呼びかけでできた世界各地に散らばる人の環が、始動”し始めているなということだ。
魔法使い見習い同士がつながって、ちょっとした奇跡が当たり前におきるとでもいおうか。
ハリーポッターの物語に例えるならば、自分にある少し不思議なところを本人が認め、その人のままである場所を得たことで、その力がめざめやすくなるとでも言ったらわかりやすいだろう。
もちろん、現実世界では、映画ハリーポッターほどの特撮もCG効果もないものの、見習い同士が、堂々とその意識を使い始めることで、世界に無数にある可能性の流れのうちから、よりよい流れが立ち現れ始めていると感じている。

”そんなの気のせいでしょう!”と一笑に付したい常識人たちの顔が思い浮かぶようだ。
しかし、今の世界、文化や伝統、科学に至るまである意味人間の可能性に限界を設け、本来あるかもしれない潜在的な可能性に轡(くつわ)をはめるものに満ちている。教育然り、親の教え然り、そして社会の常識、社会規範、そして、テレビ、新聞しかりだ。人の意識が作り出す本来見えない世界に見える形で制限を設け、暗示としてソフトな呪いの働きをしているとでもいおうか。
人間が魔法使いのようにのびのびとした万能感に満ちて、自由な存在ではコントロールをするのは困難だからだ。


NZからのSOSとつながる意識からの応援

NZでFreedom Convoyが始まって5日目。抗議に参加していた人のうち、100人を超える逮捕者が出たと報道された翌日のことだ。
各地の反対行動も、カナダに比べると規模的に盛り上がりのかけるNZで
このままいくと、政府の出動させた警察と抗議の参加者との衝突そして鎮圧といった最悪の事態になりかねないと心がざわついた。
ちひろさんの意識を変える魔法のセッションでできたネットワークに加わる人たちに、ZOOMでNZの国会議事堂前で抗議のために警察官と対峙している人にエネルギーを送ってほしいとSOSを出してみた。また個人的につながっている人にも、デモの現場には今いけないけれど、祈り合わせをしたいと呼びかけたところ急な呼びかけにもかかわらず16人の人が参加してくれた。

おりしも、NZの裏事情についても情報を得ていたというちひろさんも参加してくださり、急遽グループでのセッションとなった。
現状で感じていることを報告し合った後、ハカの力強さに通じる『火のエネルギー』を取り戻し、環太平洋の火山帯に連なる大きなエネルギーを目覚めさせようということになった。そして、Ring of Fireと呼ばれる環太平洋火山帯のエネルギがつながり、大地につながって生きている人間本来の強さを、一人ひとりが取り戻せるようにしようとまずはやってみた。方法は簡単で、リラックスした状態で一人ひとりが感じてみるのだ。難しい方法ではない。

セッションで皆が受け取ったイメージ

受け取り方は人それぞれ違うのだけど、参加してくださった方が実に豊かなイメージを受け取り、素敵なイメージを共有してくれた。

『NZから光の柱がボンボンと吹き出すように立って、土地の火山の力とつながって火の柱のようになってまばゆい光の柱がたくさん見えた。環太平洋のことを思うと、光の柱が大きな輪になっ手出来た光の環のようになっていた』

『地下の竜につらなる火のエネルギーが一人ひとりの足元から入ってきて、個々人の第三チャクラにまでつながっているイメージだった。そしてドンダッタ!ドンダッタ!とリズムに合わせて、大きな竜が地球の中心からウエリントンに集まるイメージを感じた。上空からはシリウスのエネルギーなのか光が下りてきて、国会議事堂の上にあった黒いもやもやとしたエネルギーが晴れて青い光のエネルギーが下りて、まるでトーラスのような形につながっり、助けに行くから!という感覚だった。最初の怒りのような力強いエネルギーから、楽しいエネルギーに代わるのを感じたので、大丈夫だと感じた』

『NZは水のイメージが強くて、それが熱い水蒸気となって氷が解けるイメージだった。そして花が上空の空へ高く飛んでいき、人がその花にのって天界に届き輪になってつながってるのを感じた』

『体が冷えている感じのNZの人に地面から火の力が足元を伝って上がり、焚火のようなエネルギーがポカポカと体を温め、元気でしっかりしてきたイメージだった』

『加算の下に渦を巻いていた龍が出てきて、その長いこと長いこと。見ていたら環太平洋のRing of Fireが一匹の龍となって空にたなびいて、太平洋を回ってNZを守るように降りてきた。警察と対峙しながら向き合っているデモの参加者に寄り添うように守っていた。NZ全体が光の柱になって全体が包まれたような、土地全体が包まれたような感じ。座りこみをしている人たちに世界の人たちの気持ちが届き、座りこんでいる人たちの心が揺るがない鋼鉄のような強い心になっているのを感じた。そして対峙して敵対しているはずの警察官や、Beehiveの中にいる人にも同じような波動が伝わって白い光の中にいるじんわりとした暖かな感覚に包まれた』

『ジャックと豆の木に出てくるようなニョキニョキとした白い植物がどんどん天に向かって伸びていき、まるで大きな白い龍のように上へ上へと延びていくのを感じた。そして、きばってハカを踊っていた人たちが楽し気に軽やかな感じに変わったのを感じた』

セッションでみんなが感じ取ってくれたイメージを共有しているだけでも希望が湧いてなんだか喜びに包まれるような気分がした。
この2年というもの、ある日突然、新しい行動の規制が政府から降りてきて、自分の自由が制限される日常を生きた後、自由に意識の世界を広げてそれを自由に交換し合える、それだけで心が解放される気もする。そして新しくZOOMを通して出会った縁のある仲間が、生き生きと受け取ったものを勇気をもって人に共有する。言葉にするという作業、そのものも意識を自由にするリハビリのプロセスといってもいい。

Freedom Convoy 現地から伝わってくるもの

意識の世界で起きたことがどのように現実に跳ね返り、世界を変えていくか。それは、何を見て信じて生きているかにもよると思うのだが、抗議の様子を伝えているThe Freedoms & Rights CoalitionのFBから写真を拾ってみよう。Zoomでの祈り合わせの終わった翌日のNZは台風がやってきていた。ウエリントンもあいにくの雨と風。

The Freedoms & Rights CoalitionのFBより
The Freedoms & Rights CoalitionのFBより

ウエリントンから届いたテレグラムでのビデオでは人々が歌い、泥の大地に足を付けて踊る映像も届いていた。
一触即発のムードで警察と市民が対峙していたムードから、抗議のために参加している人の中にお祭りようなポジティブなエネルギーと連帯感、そしてそれを何とかサポートしようとする人たちから差し出された善意を受け取った暖かい循環が感じられるのだ。

Yes yes it's all love over here 😍
miles and people helping each other, it's quite refreshing 🤩(ここには、本当に愛があふれている。みんなの笑いがたくさんあって、みんな助け合っているよ。いい気分だ!)12日に届いた現地で参加した友人からのメッセージにもあった。

The Freedoms & Rights CoalitionのFBより
The Freedoms & Rights CoalitionのFBより
The Freedoms & Rights CoalitionのFBより

お金で買えないものを交換し合う体験から生まれる信頼

各地の抗議集会に参加すると、不思議な高揚感を味わうのだ。同じ土俵に立って、踏ん張ろうとしている仲間に出会う安心感。お金では買えないものを守ろうとしている人たちが費やしているエネルギーを、少しでも守ろうとするエネルギーの交換。与えることから始まる信頼関係。
この週末記録的な台風のような天候の中、ウエリントンで抗議のために集まった人たちが体験し、共有した信頼感の本質なはんなのだろう。


ここでふと、以前に誰かと話したヒッピーのフェスの話を思い出した。
『Giftから始まる関係性』
アメリカのネバタの砂漠で開催中、一切お金が使えないフェスティバルのバーニングマン。
それには、このフェスの共同創業者 Larry Harvey氏が2004年に書き記したという10の原則があるらしい。

1. どんな者をも受け入れる共同体である。
2. 与えることを喜びとする。
3. お金もうけのことは忘れる。
4. 他人の力をあてにしない
5. 本来のあなたを表現する。
6. 隣人と協力する。
7. 法に従い、市民としての責任を果たす。
8. あとを残さない。
9. 積極的に参加する。
10. 「いま」を全力で生きる。

この原則を見てみると、要は、現在当たり前とされているお金を中心にした世界の価値観を取っ払ってその瞬間をいきて、そこから生まれる信頼感を再発見する試みともいえるだろう。
フェスのバーニングマンは、この世界にお金がなかったら、自分が何をしたくて、何ができるのか?と問うための壮大な社会実験だったといわれている。だとすれば、今NZのFreedom Convoyで人々が体験している連帯感や高揚感は、お金で支配される世界が崩れ去った後、次に来るべき社会で人々が体験できる信頼感や、安心感、そしてそこからくる幸福感を先取りして体験しているのではないか?と思うのだ。

また余談だが、Counter Spin Mediaというオルタナティブメディアが伝えたところでは、政府から仁王立ちに市民との間にバリケードのように立たされている警察官に対して、意気な計らいがあったようだ。

The Counterspin Media team have just supplied coffee & sweets for the police on the front line.Who knows whether they take us up on our offer of kindness.The afternoon tea break was gifted for free by food suppliers on site.
(カウンタースピンメディアチームは、コーヒーと甘いものを前線の警察官に届けました。私たちからの差し入れを彼らが受け取るか受け取らないか、誰もわからないですよね。午後のお茶サービスは、現地でのサポーターから配られました。)

市民の側に広がったリラックスした満ち足りた感覚と安心感は、同じ市民でありながら前線に立たされている警官たちの心を揺り動かすだろう。一触即発の緊張を超えて、市民の側に余裕の気持ちが生まれたことで、Freedom Convoyの現場では小さいけれど確かな大切な体験が人々の中にうまれているのではないか?そしてそれは、お金で人の自由も考えも、行動も縛ろうとする極まった支配の仕組みの次に来る社会のエッセンスを含んでいるように思うのだ。




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