『恋する警護24時』第一話
1月13日(土)から始まった『恋する警護24時』。命を狙われる弁護士岸村里夏とそれを警護する北沢辰之助の物語。第一話は、頑なに警護を拒む里夏の場面から始まった。さまざまな理由を並べて北沢を退けようとする里夏に、それでも任務を全うしようとする北沢は懸命についてくる。お互いに相性最悪だと感じながらも、嫌々行動を共にしている。そんな中、里夏に母校での講演会のお願いが来る。喜んで引き受ける里夏だったが、そこにも当然ついてくる北沢。完璧に敷かれた警備状態の中、講演会は無事に終了したかに思えたが、里夏に怪しい影が迫り……。
ボディーガードなど迷惑なだけだと思う里夏と厄介な案件だと思う北沢。お互いに、“仕方なく”で始まった守り守られる関係性。警護のせいで寄りたい店にも寄れなかった、などとたびたび愚痴をこぼす里夏に、「任務なので」と割り切った姿勢の北沢だったが、その表情にはときどき彼の持つ本来の優しさが滲むときがある。さらに初回にして大きな危険が迫る中、里夏を懸命に守り抜こうとする北沢の姿は、どこか心惹かれるものがあった。
無事に犯人逮捕となったにもかかわらず、里夏にケガを負わせてしまったことを深く反省し、悔やむ北沢の姿からは、本気で守ろうとする強い意志が見える。目の前に刃物を振り上げられ、恐怖を目の当たりにした里夏の気持ちにも変化が生まれる。
第一話は、北沢と里夏の小さな小競り合いや、里夏を守る北沢の迫力あるアクションシーン、さらに北沢の過去が少しだけわかる場面もあり、盛沢山だった。初回でこれほど危険が迫っているのかと、多少の驚きもありながら、無表情な北沢から滲み出る優しさや、里夏の若い女性らしい不満など、見ていてほっこりする場面もあった。これから話が進むにつれ、自分の身に迫る危険を知り、守り守られ、北沢が持つ傷にも迫っていくこととなる。互いに相性最悪だと思う二人が、今後どのように距離を縮めていくのか、楽しみな初回となった。