朝ちゃんと槙生さん
Aloha♩
言葉の中にある情報を整理して、自らの心を整える実験をしている言霊研究家です。
違国日記
ヤマシタトモコさんと言う漫画家を知ってる?
実写版映画にもなった「三角窓の外側は夜」の作者。
これはBL好きの娘が見つけたんだけど、崇める人を作りだす人々と崇められる人それぞれのノロイ(教え)からの解放の物語で、登場人物の心の闇を深く掘り下げた読み応えのある作品だった。
今回は“あのヤマシタトモコ先生”の作品をもっと読みたいとして読んでみた娘の心に刺さったようで、前回と同じく私に読むことを強要してきたんだよね。
だから仕方なく読み始めて、途中で「おやっ?これは!」と気づいて読み直した😆
その名も「違国日記」
仕方なく読んでみたけれど、読み進めていくと私にもいくつも刺さるものがあってティッシュが大量消費されることになった。
読むと題名の意味がよくわかる。
人と人は家族であっても「国が違う」ほど、それぞれ受け取り方も投げ方も表現方法も大切にするものも大切にできないことも何もかも違うのだけれど解ってもらいたいし、わかりたい・・・わかり合いたいんだという気持ちが根底にあることを描かれているように私は感じた。
ヤマシタトモコ先生は、今回の「違国日記」の中では小説家の槙生さんに近いのだと思う。
作家さん同士での会合のシーンはマニアックでリアルだった。そう言うシーンが入ってくるから内容は縦にも横にも広がっていて面白かった。
少しネタバレになるかもだが、朝ちゃんは叔母の槙生さんに出会うまでは、集合意識で思考していた。
心は画数が4つある・・・これは
頭・・・知識や経験でアレコレ思考する心
胸・・・反射反応である気持ちを私とする心
腹・・・本音を知る心
背中・・・他人に見せて、他人からみられる心
の4つに分類できる
朝ちゃんは頭と胸で生きてきて、槙生さんは“腹”で行動する人なんだと思った。
その朝ちゃんは母親にも槙生さんにも無い人懐っこさを持っている。
ストーリーは14歳から高校卒業までの朝ちゃんの心の成長を通して、槙生さんやその家族、周囲の人たちの心の葛藤が軽やかに描かれていた。
11巻完結のストーリーだけれどボリュームがある。
“わからない”という発言が如何に思考停止を起こして集合意識に呑まれて自分自身を見失うかということにも言及していたり、決して重い感じでは無いのだけれど、周りに合わせることで自分自身を失っていく虚しさも描かれていた。
朝ちゃんの心はずっと乾いていて砂漠が続いていた。
みんなそれぞれがそれぞれの恐怖と向き合う話がとても突き刺さる作品でした。
う〜ん、槙生さんをガッキーがやる映画も始まるので、ネタバレはこの辺で。
向き合うことから逃げていた自分自身の軌道修正と、新たな気づきに導いてくれる作品でした。
共感
2023年12月31日現在の私はというと
ようやく“みんな私だった”ということをこれまでで一番深く感じているところ。
「違国日記」のように、私の中の私たちがそれぞれ違う国に住んでるほど理解し難いと感じていたとわかった。(苦し〜)
それは“一緒”になりたかった”からなんだよね。(悲し〜)
なのに、あなたと私は違うんだと境界線を引いたり否定することで共感できないことを正当化したかったのかも知れない。(もがいてる〜)
だってみんな、わかり合いたいに決まってるし。
分かり合えた方が嬉しいっしょ?
?
おかしくない?
わかり合えない世界設定必要??
きっと、苦しんで悲しんでもがくことが生きることだって思わずにはいられない経験を前世で繰り返してきてたのかも知れないね。
もちろん私のことよ。
さ、
もう分かり合えない世界で違いを諦めるの終了!
わかり合ってる世界で違いを認め合うこと始めよう!
世界設定、変えていこうぜ
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