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THE BEATLES FOREVER(5)

もしも「ビートルズ」が存在していなかったら?

よくある問いかけで、実際に漫画や映画にもなっています。

では、もしも「ジョージ・マーティン」が存在していなかったら?


Magical Mystery Tour」は、タイトル曲のブラスアレンジをポールが口頭でホーンセクションメンバーに説明するも伝わらず、ジョージ・マーティンと二人でブラスパートを考えました。

I Am The Walrus」は、ジョンいわく「100年後も通用する曲」。言葉通り今聴いても名曲です。そしてジョージ・マーティンによる編曲も「100年後も通用するアレンジ」といっても過言ではないでしょう。
ティアーズ・フォー・フィアーズの「Sowing the Seeds of Love」、ジョージ・ハリスン「When We Was Fab」などでもリスペクトされています。

Strawberry Fields Forever」は、テンポもキーも違う2つのテイクをつなげて1つにした際に、偶然にもキーが合うという神がかった曲。こちらのブラスセクションのアレンジもジョージ・マーティンです。

All You Need Is Love」は、24カ国で世界中継された「アワ・ワールド」で演奏された曲。
「フランス国家」のイントロからはじまり、「グリーンスリーブス」、「インザムード」などが入り混じるエンディング。オーケストラのスコアは、もちろんジョージ・マーティン。

その他にもジョージ・マーティンが貢献した曲はたくさんあります。
デビューから解散までほとんどの曲をプロデュース・アレンジ・音楽的アドバイスで協力を惜しまなかったプロデューサーのジョージ・マーティン。
彼がいなかったら、ビートルズの曲はいったいどんな仕上がりになっていたのでしょうか。。。

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最後に「Hey Jude」。リンゴ・スターのドラムといえば「A Day In The Life」でのフィルインが有名ですが、私は「Hey Jude」も名演に加えてほしい一曲だと思ってます。
ポールのボーカル、ピアノから始まり、ギター、タンバリン、コーラスときて、ドラムがフィルインしてくるのですが、この2小節の導入部分がカッコいいんですよね。その後、自然と8ビートを刻みながら最後まで曲をバックアップしています。私自身ドラムは演奏できなくて細かいところまでは分かりませんが、この2小節以外のパターンを思いつくことができるでしょうか。

バラードの曲ってドラムの入り方が難しいと思うのですが、7分もあるこの曲を最後まで飽きさせずに聞けるのってドラムの役割も大きいと思います。
そしてミュージックビデオでは、白人・黒人を入れてコーラスを大合唱する場面があります。人種を差別することのないビートルズの姿勢には、感動させられます。


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