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人生50年

もうすぐ離婚して一年が経つ。

織田信長の命日に離婚したので、いつだっけ?と思ってもググればすぐわかる。
親方様の命日に、私にとっての親方様も他人になった。もう草履は温めない。


そんなこんなで、最近の私といえば働いてばかりいる。
今の仕事が好きだ。向いてると思う。
やろうと思えばいくらでも仕事がある。

ふとフラッシュバックして、悲しくなったり死にたくなったりしても、仕事をしてると忘れられる。
人生で初めて「仕事に逃げる」という行為に及んだ。
思ってたより悪くないな、と思った。


友達にも言わなかったけど、この数ヶ月、気を抜けば泣いていた。
不意に悲しくなったり、寂しくなったり、虚しくなったりして涙が出るのだ。
でも私は、本気のうつ病経験者だからこれくらいで死んだりしないことを知っている。


回復への近道は、喪に伏すことだ。
気が済むまで泣いたらいい。



食欲ないなら食べなきゃいい。
やる気出ないなら上手いことやらなきゃいい。
飽きるまで思い出に浸って、めそめそしてたら良いのだ。
私は飽き性だから、そのうち泣いてることにも飽きるだろう。

20歳の頃、しっかり病んでいてよかった。
自分の取説がしっかり出来ているので、軽率に心療内科に行かなくて済む。

急に死にたくなっても、死なずに生きていられるのは、
案外泣き終わった後に普通にお腹が空くのを知っているし、まだやってみたいことも行ってみたい所も、しっかりリストアップされているからだ。


命綱は作れる。CAN MAKE TOKYO!




数日前は本当に落ち込んで、一人で夜景を見に行った。

22時過ぎの東京。
タバコ吸うのに最適っぽい初夏の夜風。

胸がぎゅーーってなってたまらなくなったけど、
後ろにいた川崎出身みたいな雰囲気のヤンキーカップルがバカスカ吐き出す副流煙を思いっきり吸ったら、センチメンタルが吹き飛んだ。


「やってらんねーよな」と彼らは笑っていた。
「まったくだよね」と心の中で返したけど、全然笑えなかった。


よく寝て、よく食べ、よく笑う。
そんな簡単なことが難しく感じる時、

朝日を浴びて歩くとか、湯船に浸かるとか、好きな香りのアロマたくだとか、どーにかしてセロトニンを分泌させて、一人でもうまく生きれるようになっちゃったけど

そんなことより、
「上手く人に頼る」とか
「上手く誰かに甘える」とか、
「誰か」と解決する方法を身につけることの方が、
ずっと大事なことだったのではないかと、今はぼんやり思う。

私にとっては、そっちの方が難しい気がするけど。

このお金で一緒に焼肉行こ〜