私はあなたと家族になりたい。


気持ちというのは、いつだって伝えるのが難しい。

口下手な私にとって、大切な事こそちゃんと自分の言葉で直接伝えたい所なのだが、なんせ本人を目の前にすると言いたい事が上手くまとまらない。

相手の優しさに甘えて涙が出たり、「いや、そう言う事じゃなくて」なんて切り返しをしたものなら、本当に伝えたい事から大きく脱線してしまい、なぜか言い訳がましくなってしまったりする。

それをさける為に、手紙にしたりするんだけど、なんというか、言葉を文字に変換させると一気に重苦しくなったりして、「好き」というたった二文字がまるでおぞましい呪いの言葉のように思えてしまい、私のラブレターはいつも、引き出しの中に溜まって、そのまま眠りにつく事となるのだ。


気持ちに色がついていて、相手からそれが見えるものなら良かった。

いつもそんな事を思う。

行動で示しているつもりでも、ちゃんと言葉にして伝えたい時があるのだ。それはもう理屈ではなく、言葉にする事で自分がスッキリしたいだけなのかもしれない。

人間って、【何かを吐き出す事=気持ちいい事】とプログラミングされているんだと私は思う。

辛い時に吐いたり、追いつめられて手首を切って血を流したり、男の人だったら思いっきりオナニーしたりSEXしたりで自分の中から精子を出す。これらの例えは極端かもしれないけど、思ってる事を言葉にして自分の外へ吐き出すことも、実はすごく気持ちのいいことだと思うんです。

残念ながら私は口が立つタイプじゃないので、こうして文字をタイプしながら自分の外へ気持ちを吐き出しているんだけど、書いていて、言いたい事がまとまって来るとやはりスッキリするものだ。


今日、何が言いたくてこうして文字を書いているのかと言うと、

私がいかに彼氏の事が好きかを吐き出したい!!と思ったからである。

ケッ、くだらねえな!!と思う人もいるでしょうし、、自分で勝手にチラシの裏に書いてろよ!と言われるのも承知の上でどうしても書いてみたかった。

なぜなら、

同級生の男子とロクに会話することも出来ず、まともな恋愛も出来ず、人と向き合う事が苦手で、いつも一人で居る事を選び、20歳を過ぎてから恋愛ゲームオタクとなり、土日のほとんどをオタク行為に費やしてきた、地味で冴えない自意識こじらせの女が、真剣に自分の尊敬する人間と付き合えるようになったのだから。

私はあなたと家族になりたい、というタイトルを付けてしまったのは、この話の最終地点がそこだからである。間違えないでほしいのは決して【結婚してくれええ〜!】と脅迫しているつもりはないし、なぜそう思うのかを、自分でも理解したいからだ。

私は口下手ですから。こんなまどろっこしい事をしている事を、どうか許して欲しい。

このお金で一緒に焼肉行こ〜