パックツアーの売り方まとめ(ECサイト)

募集型企画旅行(=パックツアー)を販売する旅行会4社のECサイトから、気になった手法をまとめてみました。

■阪急交通社

・リスティング広告(社名検索)サイトリンク

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右下の「注目の国内格安旅行」のリンクの説明文。「見た人だけが得をする」
クリックしないと損する気がして、クリックしちゃいました。

LPに遷移すると、出発地毎にページが別れています。
コースは日帰り(発地に応じた日帰りで行ける場所)と方面別に区切られています。交通手段別に区切られているサイトもみかけますが、わたしはこちらの方が分かりやすいと思いました。

・カルーセルバナー

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親切だなと思ったのは、カルーセルの下に全てのバナーが載っていること。パックツアーの利用者はシニア層が多い印象ですが、カルーセルは上手くタイミングに合わせてクリック出来ないことがあります。「・・・」のインジケーターより全量の把握がしやすく、「<>」のようなナビゲーションより操作がしやすいです。

・重要なお知らせ

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ファーストビュー(以下FV)直下にある「重要なお知らせ」。1行に2つずつあります。さらにその下には商品であるツアーやいくつかのツアーをまとめて紹介する特集があります。大切な情報をFV付近におきつつ、FVからクリックして欲しいツアーや特集までの距離をなるべく近くしようとしている工夫が細部に見られました。

・年末年始特集

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年末年始に旅行に行く人は、きっと休みが取れるから旅行にいくのでしょう。そうであれば、休みの日から旅行を探せると便利。FVに年末年始のカレンダーが載っていて、1スクロールすると上記のUIが出てきます。ランディングしてからスムーズにツアー検索までいけました。


■HIS

・GoToトラベルキャンペーンページ

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旅行はふとした時に行きたくなります。なので、新聞やTVでたまたま見かけて実際に商品を手に取るまでの時間が、相対的に短い気がしています。TOPに広告掲載商品が載っていることで、広告もECサイトも相互補完的に成果を伸ばすことができます。

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地方発のページには新聞掲載コース用の枠が設けられていて、よりECと紙の連動が図られているように思いました。

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同じページにツアー検索用のモジュールに遷移させるバナーが追従してくれるのも、使いやすいです。また、ページTOPにもどるボタンが飛行機マークなのも、HISさんらしさを感じられる、素敵だと感じるポイントでした。

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他にも、アイコンがところどころに見られます。色のトンマナなどサイトによって対応可否があると思いますが、いろいろアイコンがあるのは分かりやすいし、見ていて楽しくなりました。さらに、バナーやコース紹介に使用されている画像が美しいものが多かったです。結果的に、価格訴求が多いのにチープさを感じませんでした。

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■JTB

・デジタルパンフレット

これは阪急交通社さんもやられていましたが、紙のパンフレットへの動線がサイトTOPに置かれていました。やっぱりパンフレットの網羅性は旅行と相性がいいのでしょうか....?

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■日本旅行

・TOPページ

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またまた、阪急交通社さんもそうだったのですが、FVの両脇に縦のおおきなバナーがあります。日本旅行さんはさらに、ヘッダーにメルマガ会員訴求まで。楽天のECサイトを思い出します。すっきりしたサイトがはやって、そちらを目指したくもなりますが、買っていただくサイトはこれくらいPRを前面に出してもいいのかもしれないなと思いました。

・毎月2日は2本(日本)旅行の日

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毎月2日に特別感のある旅行を掲載している様子。(この時は見送りされていました。)実は、日本旅行さんのTOPページでFV直下の目立つ位置にマイページログインボタンがありました。メルマガ誘導がヘッダーにあったことからも、既存顧客との関係を軸においたマーケティング活動をしているのかなと思いました。

・メルマガ

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CRMを匂わせる取り組みがTOPなどから見られたので、メルマガの内容も見てみました。ただ商品を送るだけでなく、くじびきもあり、顧客がちょっと楽しみになる工夫が見られました。

・こだわりのテーマ旅

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男一人旅、国立公園を感じる旅、プレミアムフライデーなど、ありそうだけど他社でまだやっていないテーマが見られました。個人的に特に参加したいなと思ったのは「トムソーヤクラブ」。

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子供目線で保護者が見れるページづくりがされています。ツアーの検索軸が「春休みのツアー」「夏休みのツアー」「冬休みのツアー」になっているのも面白い。

さらに、この活動を通して外部企業との連携もされているようで、様々なことを経験させてやりたい親の気持ちをくすぐられました。

ところで、その名のとおり、「トムソーヤクラブ」は会員制になっています。クラブの様子や運営担当者の様子を伝えるブログもあります。

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子供も自分も親も、アウトドアなら日本旅行....と、そんな風になるのでしょうか。少なくとも三世代旅行は行きやすくなりそうです。


まとめ

振り返ってみて、同じ旅行会社でもそれぞれの特徴がありました。阪急交通社さんは商品の見せ方やキャッチコピーが秀逸。HISさんは写真や細部の作りがすっきりしていながらも作り込まれていて品が漂います。日本旅行さんは顧客との繋がり方に特徴を感じました。


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