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排水管の堆積物除去の効果的水送り

【改善】
トンネル掘削において、削孔時のくり粉と吹付時のセメントが混ざって排水管の内部に堆積することで、排水能力が低下する。当初は円筒スポンジで水送り清掃をしていたが、付着した堆積物を十分に除去することが出来なかったため、定期的な排水管の交換作業の手間が発生した。

内部にくり粉とセメントが堆積し、通常の水送りだけでは堆積物をきれいに除去出来なかった。

そこで堆積物を削りながら水送りが出来る様、排水管内径よりわずかに小さい円筒形の金物(ロケット)を作成し、スポンジ前面にセットし水送りを行った。

左から「円筒スポンジ」「ロケット」「水送り用タコ」
ロケットと円筒スポンジを切羽側排水管先端へ挿入し、水ホースをセットし水送り清掃する。

【効果】
一回の水送りで堆積物をほぼ全て除去することができ、排水能力を維持できるようになった。
当該作業所では2~4日に一度(切羽の湧水が少ない場合、堆積量が増えるためこまめに実施)行うことで排水管の交換作業が不要となった。
トンネル掘削現場に一般的にある1.15Mpaのフリースステップポンプで4吋の排水管を水送りした場合、500mまで一度に水送りが可能。

清掃完了後、きれいになった排水管内部

【参考】
連続する繰り返し作業の中でのボトルネックを諦めず、効果的な方法をひねり出したすばらしいアイデア。管の交換作業がなくなったことで相当の負担が軽減され、効果大。

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