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感情失禁(かんじょうしっきん)

この言葉も嫌い。

脳機能の障害により「泣いたり・笑ったり・怒ったりといった感情を過度に出してしまう状態」のことを指す。
介護以外でも使われる用語かもしれないが「失禁」って。というか、大切な人との別れがあったり、映画をみたり小説を読んだりして号泣することも感情失禁じゃん。だって脳では「泣くのを我慢しよう」と思っても、止められない自然な涙もあるのだから。それも感情失禁と言うのか。認知症の方もそうじゃない方も、お年寄りも子供も関係なく感情失禁だ。

そもそも「失禁」を広辞苑で調べてみると、排泄の失敗の意味で書かれている。そういう言葉と人類のサンクチュアリである「感情」を組み合わせること自体がナンセンスだとぼくは思う。
人類はもともと素っ裸で生活をしていて。衣類もトイレもない時代。今のように特定の場所で排泄なんかしていなかったはずだ。歩きながら尿をして、うんちをしながら大陸を移動していたかもしれないのに。衣類とトイレを作ってしまったせいで「失禁」という概念を生み出した業の深い我々なのだ。

感情も排泄物も漏れたのではない。
溢れ出したのだ。
それが自然の摂理に則している。

コップに入っている水が溢れただけ。
決してコップにヒビが入ったわけじゃない。

「最高感情」「感情の向こう側」「感情奉行」うーむ。

どうでしょう?
昨日に引き続き、みんなで新しい言葉を考えてみませんか?

介護は大変。介護職はキツイ。そんなネガティブなイメージを覆したいと思っています。介護職は人間的成長ができるクリエイティブで素晴らしい仕事です。家族介護者の方も支援していけるように、この活動を応援してください!よろしくお願いいたします。