引きこもり自営業を始めた

実家に再び戻ってきて地元でアルバイトを始めようとするが、やはり挙動言動不審さが原因で面接を落とされる。
ならばと、会社に勤めたりアルバイトで稼ぐことを諦めて数ヶ月前から自営をすることにした。
とにかく1円でも稼げばいい。
そんな気持ちで始めたので、利益を追求して店を大きく拡大したいわけでもない。
知り合いなどにたまたま遭遇し「今何してるの?」と言われた時、肩書き的に自営業と言えばそれなりの印象を与えられるだろうし、親の元に1円も稼がずにいることがなにか腑に落ちない自分が居たから自営業を始めたわけで向上心はいまのところない。
飯を親に食わせてもらって、携帯代と年金は自分で払おうという、ニートの精神を根幹に携えていることは変わらない。
仕事のほうは、趣味だった創作活動に販売という工程を加えただけ
なので自分が今働いているという実感はほとんどない。
少し実感を感じるのが、自分以外の人間が自分の作った商品を手にすると意識しながら創作することぐらい。
もしかしたら自営業とはこういうものなのかもしれないと感じた。
タイムカードを切るわけでもない、自分が好きな時に始めて自分が終わりと思った時間に切り上げる。
自由で不安定な収入。
なかなか綱渡りな働き方だとは思うが、もともと4年近く引きこもりをして1円も稼いでなかったので、この働き方を綱渡りだと評価するには説得力がない。社会人を続けた人間しか、このような評価をしてはいけないなと自分に戒めることになった。

今は特に苦痛を感じないが、売り上げが伸びなくなったり、売り上げを伸ばそうとするあまり、娯楽を感じなくなるほどのノルマを自分に課した場合に、趣味を嫌いになってしまうという話をよく聞くので創作活動と仕事と自分との距離感を今一度見つめ直さないといけなくなるときがいずれ訪れると思う。
不安を感じるのはその時、自分は今の売り上げを伸ばさない方針を頑なに守るのか、それとも方針転換をして仕事と割り切って創作活動から娯楽を失くすのか、もしくは売り上げを伸ばしながらも娯楽を感じ続けられるのかといった点。
理想は、稼ぎながら娯楽として捉えられるのが理想だ。
しかし、1円でも稼げばこっちのもんと思っているが、親が体調を崩した場合を考えると収入がある程度あったほうが良いのだろうと思う。
利益を求めてみようかなと思わされる。

明日また考えよう。


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