存在と意味
「生きていてくれてありがとう」
と言われたことがある。
人は何かと自分のことを意味付けたがる。
「なぜ、どうして」と問いながら、
その答えを探し求める。
探し求めて、答えが見つからないと、
絶望したり、逆に開き直り、暴走する。
けれど、存在そのものが純粋な「意味」だと
思えたとき、それは、存在そのものが
自分自身にとって「有難い」ものなる。
「ある」ことが難しい。
その中にあって、「そこにある」
ということの奇跡的なことに。
人からありがとうと言われて、
わたしは深く考えた。
しばし沈黙して考える。
存在の意味性を。
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