詩:栞撫「青いから終われない」

白羽の
軸にそって撫でてやる
モーション、はら、ひら、
降る忘れの音
ねぇむけたる柔が指紋にうつる

掘り起こせよ
ワタからにして
胎動に待っていた灯の
蝋のしだれ

憂い
ざぶらん
眠たげです、糖過多、なればこその

波形に見蕩れる

阿呆の汁を
硝子コップでかんぱいし
俺ぁなんとまあ育ってしまったのだろう
浮き
鼻先だち
すった酸素の。うまいこと。

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月詠家
「ことば」で遊ぶ人。 エッセイ、作品、公開しています。 会も作りたいです。