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0〜2歳:ことばの発達を促す、子どもとの遊び方④

【前回のおさらい】子どものことばを促すために必要なのは、①静かに見守る(サイレンス)、②観察する(オブザベーション)

子どものことばの発達を促すための親の行動SOULから、今回はU(アンダースタンディング・理解)のお話です。

前回遊んでいるときの子どものことばや行動をよく観察しました。次にその内容を理解していきます。

たとえば子どもが電車のおもちゃを走らせていたなら、その子は「電車は走る」ことを自分で再現しています。この場合は普通に「電車走ってるね」「電車しゅっしゅぽっぽだね」ということばがけで大丈夫です。

もし電車を2つ持ってかちかちと打ち鳴らしていたら? 子どもの気持ちは、その音やぶつけたときの手で感じる感触に向いています。そういうとき、親は決して「電車はこうやって遊ぶのよ、違うよ」とおもちゃをとりあげたり見本を示したりしてはいけません。子どもの気持ちは音や感触。だからかけることばは「かちかち音がするね」「電車、がっちゃんこだね」などです。

絵本を開いたとき、イラストや内容をよく見ず、ぺらぺらめくるだけなら、子どもの意識は「めくること」に集中しています。その手を制して読ませようとするのではなく、「ぺらぺら」と擬音語で声をかけてみましょう。その子にとってその絵本は、今はまだ内容を楽しむものではないのです。それなら、めくる楽しさをことばにしてあげた方がよほど役立ちます。

主役はあくまで子ども。大人は手を出さず、子どもがしたいことに合わせてあげてください。

次回はL(リスニング・耳を傾ける)の紹介です。

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