言語聴覚士オススメの100均知育グッズ紹介「発音改善グッズ」
インスタで紹介中!100均グッズを使った、ことばや認知機能を育てる遊び
インスタ「言語聴覚士オススメ!ことばを育てる100均グッズ」(@kotoba.soudan)では、障害のある・なしに関係なく、どんなお子さんでも楽しめる+ためになる情報発信を心がけています。
noteではインスタでは語りきれなかった解説を加えつつ、ことばや認知がゆっくりさんなお子さん向けに、実際に私が行っているヘルプなどについても紹介していこうと思います。
発音の改善にはおやつ!?
今回紹介するのは、インスタで2023年9月29日に紹介した、「子どもの発音を育てる!」の紹介です。なお、同じテーマで「吹き上げサッカー」「吹き上げ・吹き戻し」も紹介していますので、そちらもチェックしてみてくださいね。
発音問題3選〜どのパターン?〜
子どもの「発音が間違っている」問題、大きくわけて3種類あります。この見極めがとても大切。種類によって「様子を見ていいもの」と「できれば指導につなげたいもの」に分かれます。「そのうち言えるようになる」と様子を見ていると、就学前に慌てることになるかも。まずはチェックしてみてください。
1.カ行やサ行が言えない
カメラ→タメラ、さかな→たかな、のように、カ行やサ行がタ行に変わっているパターン。このタイプの誤りの場合はお子さんの年齢が大事。カ行・ガ行は年中さんの夏休み、サ行・ザ行・「ツ」は年長さんの夏休みまでに言えなければ自然習得は難しいと考え、言語聴覚士の指導を受けた方がよいです。どの地域でも年長さんの秋ごろに就学前健診がありますが、そこで発音のチェックが入ることがあります。カ行・サ行以外にもタ行が言えない、ラ行だけが言えないなど、特定の音に限って言えない場合はこのパターンです。カ行・サ行に関して詳しくはこちらをご覧ください。
2.言い間違いが多い
とうもろこし→とうころもし、アスパラガス→アスラパラガスなど、なんとなく意味はわかるのだけど言い間違えている、あるいはウルトラマンやリザードマンなど、少し複雑なことばが言えない&復唱できない、ごはん→ごわん、ぶどう→ぶろうなど、短い単語の一音が謝りやすいなどの問題は、「音韻認識」という能力が関わっています。この話はよくインスタに出していますので、そちらをチェックしてみてください。
3.なんとなくふにゃふにゃしゃべっている
今回紹介するのは主にこちらのパターン。言えない音があるわけじゃないんだけど、全体的に不明瞭で「なに?」となってしまう、あるいは拗音(小さいやゆよ)が混ざった音が言いづらいなど、この手の発音の誤りは、口周りの筋力が足りない「口腔機能発達不全症」の可能性があります。(詳しくはこちら)。
このタイプのお子さんは、普段からお口がぽかん、と開いていることが多いです。また、「ベロをべーって出して」と言ったとき、舌先が丸くなって、ぴん!と尖らせることができません。舌や唇の筋力不足により、はっきりはきはき話せない状態です。
必要なのはお口周りの筋トレ。インスタでは主におやつやおもちゃを使った遊びを紹介しています。
吹く遊びとしてはこちらがお勧め。唇をぐっとしめる筋トレになります。
吹き上げ、吹き戻し
フェルトボール吹き
ガム風船
吹き上げ買ったけどすぐ壊されちゃった、という場合は、100均グッズではないですが、強力バージョンがあります。
舐める遊びはこちら。
クリーム、ジャムを口周りに塗って舐め取らせる
平べったい飴やアイスを舌先だけでぺろぺろ舐める
赤ちゃん煎餅を舌先でつついて、舌だけで穴をあける
噛むことも大事。近年は窒息や誤飲に注意するあまり、飴やガム、硬いものなどを子どもに食べさせることが減ってきました。あたりめやさきいかなどであればその心配も少しは減ると思います。先を親御さんが持ってあげて、奥歯で噛む練習などもいいと思います。
全体的な筋力トレーニングにペコぱんだ
100均グッズではないですが、私がよく利用者さんにお勧めしているのがペコぱんだ(こども用・やわらかめ)というグッズ。シリコンでできていて、口の中でぺこぺこと、舌をつかってシリコンを押しつぶす道具です。お風呂に持って入って「これを30回ペコペコやったら出ていいよ」などと、隙間時間で練習できます。サイズと硬さがいろいろありますので購入時は間違えないようお気をつけください。
お口トレーニングは毎日が大事
どれくらいの頻度で続けたらいいの?とよく聞かれますが、筋トレですから「毎日」が鉄則。1日5分でいいので、毎日続ける習慣をつけましょう。3ヶ月ほど続けてみたら、変化が出てくると思います。
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