いつだって君を忘れはしない

11月29日はわたしにとって大切な日。

わたしにとても影響を与えてくれた尾崎豊さんの生まれた日。
年齢の離れた兄の影響で知り、どうしてかはわからないけれどすぐに惹かれた。

自分の年齢に合わない年代、到底届かない世界。
お小遣いを貯めては彼の本や写真集、CDを買い集めていった…。
小学生にしては考え方も世の中の見方もきっと大人びた。
そしてようやく親から許された、初めての彼のコンサート行き。

でも、許されたコンサートへ行く前…その年に彼は亡くなった。
そのコンサートは幻となり、わたしの中で時が止まっている。

わたしにとっては、初めてとなる想いを寄せていた人との死。
地方に住み、小学生だったわたしは彼の葬儀にも行けずただテレビの中継を見て信じられない気持ちで泣いていた。

もう、きっと崇拝に近くて良くも悪くも彼の影響はわたしの人生にどんどん色濃くなっていった。
バイトが出来る年齢になった頃、はじめて埼玉県にある彼のお墓参りへ。
信じられない気持ちと喜びと何だかもうよくわからなくて、とにかく目の前の墓碑に向かって話しかけ人目も憚らずに泣いていた。

そして葬儀が行われた護国寺へ。御朱印もいただき、とても複雑な顔で収まる写真が残る。
その後、大人になってからは東京に住み彼の住んでいた足立区のマンションへも足繁く通った。

今は再び東京を離れているけれどお墓参りは毎年必ずどこかのタイミングで行き、歌碑のあるクロスタワーへは上京する度に行く。
マンションへも…。

彼の見ていた風景は随分と変わってしまったし、彼の生きた平成も終わってしまった。
時々、彼が生きていたら…をも想像する。
彼ならどうしていた?
彼なら何て言う?
彼なら…
そのくらい今も愛する気持ちは変わらず。
誰かと恋人になっても彼は特別で愛する気持ちを分け合うように話す。

いつかまた東京に住みいつでも彼をそばで感じていたいとすら願っている。それくらい今もなお彼は支えで、わたしの人生にいつも寄り添っている。

彼が今生きていたら54歳になるんだね。
ゆたちゃん、お誕生日おめでとう。

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Happy Birthday! Yutaka … I LOVE YOU

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