見出し画像

「絵画の周辺」

ヤフーオークション

今年は色々絵を買いました。余裕が出来た?そうかもしれません。いやそういう趣味にハマる「年齢」になったのでしょう。
主にヤフーオークションで買いましたが、ヤフオクの画面を「買う気になって」長時間眺めていると絵の世界の事情にも限定的ですが、多少の知識と知見が出来てきました。

10年以上に日動画廊のショーウインドウに飾ってあった絵に惚れた中村琢二さんの油絵も(ホンモノだと思います)買えたし、日本を代表する洋画家の小磯良平さん日本画の代表平山郁夫さんのリトグラフも買えたし、後は佐藤忠良さんの小さくて良いからブロンズ像を買えれば「上がり」でしょう。

すごいメンバーなんですが、一度に数百枚印刷するリトグラフや版画・エッチングであれば、そんなに高くありません。しかも大量に出回っています。ヤフオクの中を見ると今は買い手が有利と言うか「なんでも鑑定団」式でいうところの『絵の事は全くわから無いけれど調べると高そうなものが安く売っているので一攫千金を狙うか。』という気持ちはまったくありません。

そんな事は無いがそんな事もある

どう見ても贋作だろうという作品も平然と出品されていますが、変な話『ニセモノでもここまで似せられれたらすごい。』と思うものなら買うかもしれませんが、稚拙で一見でわかってしまいます。

というか今の状況は、買う側にとてもありがたい事ですが、あまりにも有名な人の作品が入札も少なくいや入札者はわたしだけで、今の値段ではその絵の入った立派な額縁も買えないぐらいの価格で手に入りました。笑い話としては、ヤフオクには写真だけで決めたので、見た感じ小品だろうと思ったら送られてきたら結構巨大なサイズでびっくりもしました。

生きるための芸術

実際に巨匠と言われる人の現物に触れて感じるのは、とにかく半端なく上手い。ゆえに中途半端なわたしが『画家を目指さなくて良かった。』という事と、巨匠になると自分の思いとは別に『先生の絵が欲しい人が沢山いるので、量産のきくリトグラフで良いから描いてください。』と画商なのか出版社なのか百貨店の外商部なのか分かりませんが、沢山の来客とオーダーを抱える事になってしまうんだなと、妙に40年50年前の画家の日常が目に浮かんできます。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?