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【本の届け方】エネルギーが通る方へ・自律分散型・全てがパラダイムシフトと自己探求のプロセス(まみーた)

まみーた(大澤真美)です。今日は、本の届け方でいま(2022.6.7)思うことを。

「ことばの焚き火」は、徹底的に対話を通して作られた本です。効率や計画とは無縁だったので、一般的な意味でいうと、時間も労力もとてもかかっています。プライスレスとは、こういうことかと肚から感じられる体験。なにせ、関わる人が人生の中で味わってきた経験から感じたことを、惜しげもなく、注ぎ込んでくれたから。2,200円(税込)は、とんでもなく安い。大手の出版社の人から「よくこの値段で作れたね」という声が上がったり、編集やライターをしている知人から、こんなに自由に本がつくれたことが羨ましいと言われたり。やっぱりそうなんだなあ。

それでも、「自分から読みたい!」という小中高生には、感想をもらう代わりに無償でお渡ししたり、通常の献本という枠を超えてプレゼントしたり、ある意味、採算ということを一旦脇に置いて届けています。

それは、どういうことか?

チームも一枚岩ではないので(一丸となって、バラバラに行け!)、私なりの思いでいうと、エネルギーが通る、流れがいい方を選択するようにしているということです。

かけた時間と経験と思いと労力を考えたら、きちんと買っていただけることが嬉しいし、大前提。でも、それを超えて大切にしていることが、「対話が必要な人、この感覚をどこか待っている人に届けられる」ということだから、それが成立する方法を都度都度探索している感じ。

お金をもらわない方が、届きやすい人には無償でもお渡しする。でも、無料のものって、読むのを後回しにしたり、粗末に扱ってしまうこともあるから、なんでもかんでもいい訳ではなくて、その辺は、自分の感覚を信じて行動しています。どこに届く・届かない、読む・読まないのハードルがあるのか、どこの通路を通れば、突破できるのか、エネルギーが流れる方に進めるのか。

チームでルールを決めて一元化してしまえば、色々考える必要もなくて、楽かもしれないけれど、それでは、自分が世界と直接対話する機会を失ってしまう気がします。何かルールという壁で守られている感じ。だから、著者も自分で自由に探求したい部分に関しては、自分で買い取って、販売したり、プレゼントしたりしています。それは、時にヒリヒリする作業でもあるのだけれど、そうすることで、自分を探求することができる。

本の出版から、2ヶ月弱。著者も、制作者も、チームの面々は、時に動きを共有しながら、基本的には、自分がしたいやり方の中で、本をそれぞれが届けています。だいぶバラバラ(笑)、でも、根底ではつながっている確信と、結果的に絡み合って行っている手応えがある。

今、巷で騒がれている自律分散型ってこういうものなのか。著者・制作者だけでなく、この本を読んだ人が、まとめ買いして、友人にプレゼントしたり、ゲストハウスやカフェに寄贈してくれていたり、読書会をやってくれたり。全部把握しきれない中で、この2ヶ月弱で色んなことが起きています。

誰に届けたいか、どう届けたいか、そのプロセスは、自分を、世界を知ることにつながるし、新しいルールで動いてみるパラダイムシフトの実践にもなっています。それを顔の見えない、まだ見ぬ仲間も含めて一緒にやっている感じ。

初版は5,000部。それが世に流れ切った時に、自分も、みんなも、どんな地平線に立っているのか、楽しみだぜ。





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