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自分の好き嫌いを書くノートを作った
こんばんは。ことばのはかばです。
先月、「好き嫌いノート」というものを作りました。
ノートに縦線を引いて、左側に「好き」や「嫌い」などの感情を、その感情に該当するもの・ことを右側に書いています。
就職活動の自己分析? と思われるかもしれませんが、実はこれ、自分が生きやすくなるために始めたことなんです。
矛盾するようなことを言いますが、私は「嫌い」「苦手」という感情が苦手です。
自分が「嫌い」「苦手」を向けられたら傷つくし、できれば自分自身もそんな感情を持つことなく生きていたい。
たとえがその評価が覆ることはないとしても、せめて理由はあってほしい。
ならば、自分の好みを可視化して、傾向や特徴を分析できるようになれば、「嫌い」「苦手」という感情を抱いてしまう自分を許せるかなと思ったのです。
今日で、このノートを作ってちょうど 20 日が経ちました。
個人名や「〇〇な人」といった人の評価は書かないこと、「嫌い」「苦手」と同じくらい「好き」を書くこと、という最低限のルールだけ決めて、あとは本当に自由に書いています。
10 分ほど前には「習性 メモ魔」というのが加わりました。もうなんでもありですね。
続けることが苦手な私ですが、このノートは思ったよりも楽しめている気がします。
そして、20 日間続けてみて傾向らしきものも見えてきました。
「好き 商品選び」「苦手 レジ」「好き セルフレジ」
やたらと買い物関連のことが書かれたページがありました。この日はスーパーに行ったのでしょう。いつもはセルフレジでお会計を済ませているのに、この日は混んでいて有人レジに案内された記憶もあります。
これらのメモを眺めて、ピンときました。私は、自分の好みや行動がバレるのが苦手なんじゃないか。
ひとたび気づくと、思い当たる節はいくつもありました。
私は、買い物をするときにカモフラージュのようなことをする癖があります。
「今日はお鍋を作ろう」と思ってスーパーに行き、白菜やにんじんをカゴに入れた後、お鍋に入れる予定のないナスを手にとっていたことがありました。参考書を買うために本屋さんに行っても、わざわざ文庫本を一緒に買ってみたり。
カモフラージュで買う商品も欲しいものではあるので、後悔することはないのですが、「基本的にはミニマル志向なのに不思議だなあ」とずっと思っていました。ようやく謎が解けた気がします。
おもしろいのは、「バレたくない」の対象が機械にも及ぶことです。
私は履歴を残すのを極端に嫌います。どんなアプリでも検索履歴は必ず消すし、調べ物をするときは毎回シークレットモードを開きます。通販はたまに利用しますが、「購入履歴」や「最近チェックした商品」が表示されると「やめて!」と頭の中で叫んでしまうのです。
そんな私にとっての憧れのひとつが、コンビニのレジ横です。店員さんに直接お願いして棚から出してもらうあのシステムは、「私はこれが欲しいんです!」と宣言しているようで、21 年間 1 人で買えたことがありません。
おいしそうなホットスナックを横目で見ながら、今年の冬も終わりを迎えました。コンビニでおでんと肉まんを買うという夢はまた来年に持ち越しです。「私が一人前の大人になるのは、この夢を叶えたときだ」という気すらしてなりません。
それでは、今日はこの辺で。読んでいただき、ありがとうございました。
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