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ちょっと待て!それは難聴学級ではない!

みなさん、こんにちは!岩尾です。

久しぶりの難聴学級マニア、今日はちょっと緊急情報提供です!

って、僕が勝手に頭が沸騰してるだけですが(笑)
いや、それにしてもですね、ちょっと由々しき事態が発覚したので、緊急に皆さんにお伝えしようと思います。

ある小学校の難聴学級が、なんと・・・自立活動のみ週に1コマやっていて、あとは全て難聴学級の担任が通常級についているとのこと・・・

しかも、その難聴学級は1年生と高学年。
1年生は、他の子もまだそわそわしますよね。
聞けば、他の子の面倒を見ることも多いようだとのことで・・・・

全然本人に付けてないじゃないか!
いや、そもそもそこじゃない!

それは、難聴学級じゃない!!!

なぜ、国語算数を難聴学級でやらない???
理解不能です!!

しかも、1年生の子は、入ったらこうなってますと説明されたとのこと。

おい!勝手に決めるな!!!

うちがこうなったら、即乗り込んで大バトルですね。

いきさつはこうらしいです。
高学年の子が、まあ事情があって、通常級メインでいきたいというのがあったようです。

まあ、それは本人からの申し入れなのでいいとしても、
なぜ、1年生の子も同じようにするのか?
親御さんに何の相談もなく、なぜそんなイレギュラーなやり方をもう一人にも強要するのか?

しかも、「1年生と他学年の授業を同時にするのも難しいので・・・」と言ったらしい・・・

いやいや!!
それが難聴学級や!!!

そうですよ。
難しいですよ。
だからスキルのある先生でないと務まりませんよ!

そして、例え、同じ学年であっても、個別に関われるのが特別支援学級のいいところなんです。
なぜそれをガン無視して、たった2人だけなのに、一緒くたにするのか?

難聴児が難聴学級を選ぶ最大のメリットは何か?

それは、国語と算数を少人数のクラスで勉強できることです。
少人数で音環境の静かな場所で、先生がゆっくり目に話して進められる。
子どもも、聞き返しがしやすい。
だから、勉強がわかりやすいんです。

それが最大のメリットの一つです。

特に、1,2年生は大事です!
大人から見ると1,2年生の勉強って簡単過ぎて大丈夫そうだと思いがちですけど、聞こえない子にとっては、聞こえてなくてわかってないことが発生することがよくあるそうです。
だから、この時期が一番大事。

後々に発覚したら、それを回復させるのは非常に難しいとのことです。

それを何だ?
国語も算数も難聴学級で受けない?
こういうこともわかってなく、よくもそんなことができるなと。

しかも言うに事欠いて、「中度難聴だから大丈夫そうだし」というようなことを言っていたらしい。

お前の耳を中度難聴にしてやりたいわ!
中度難聴でも、何のフォローもないとヌケモレが必ず出ます。
だから、少人数の難聴学級があるんですよ。

家族が使いたくないと言えば、それはそれでいいですよ。
(まあ、これも言いたいことはありますが、詳しくわからないので言及はしません)
でも、1年生で難聴学級を使いたいと入ってきた子に対して、何の相談もなく(いや、相談すること自体がおかしくて、当然国語算数は難聴学級でやるものだけど)、国語と算数もせず、自立だけってどういうことなんだ??

しかも、先生、あなた、難聴のことわかりませんよね?
自立って、療育的なことをする時間ですよ。
もちろん、勉強の補助をやることもあるでしょうけど、聞こえのフォローになることもする時間です。

中度だから大丈夫そうだという人に、自立ができるわけがないでしょう?

いやいや、これは、難聴学級ではありません!!

しかもですよ。
未就学児の親子が、そこに見学に行ってるという・・・

いや、それを難聴学級と思われたらどうするんだ?!
それ、違いますから!
難聴学級ではありませんから!!

いやはや、もう開いた口が塞がらない!
と思っていたら、更に衝撃的なことを・・・
まあ、ここまでは言いませんけど、およそ子どものことを考えた発言ではないですね。

自分の都合のみですね。
学校なのに、そこに子どもがいない。

いや、そりゃあね、先生の業務量が多すぎるという話は聞きますよ。
僕は先生をしたことはないのでわかりませんけど、大変なんだろうと思います。

ただし、どの仕事でも大変なことはあります。
でも、業務量が多すぎるから、子どもたちにシワ寄せをするというのは、どう考えても違うはずです。

じゃあ、どうすればいいんだ?勝手なことを言うなと言われそうですが、趣旨が変わるので今回はこのことについては言及しません。
でも、難聴の人たちは、見えづらいがゆえに、こういう部分で勝手にないがしろにされてきてるんですよ。

それをあまり言う人がいなかったから理解が進んでないんです。
だから、僕は言うんです。

はっきり言って、このようなことをしてくる神経がわからない。
でも、相手の心情はよくわかりますよ。

「大丈夫そう」

そう見えるんですよ。
でもそうじゃないんですよ。
これも、わかってくれる人とわかってくれない人がいます。

僕は難聴児のことしかわかりませんが、子どもたちへのシワ寄せは絶対にさせたくありません。

今回の件も、たまたま親御さんと話す機会があったのでこうやった方がいいですよとお話はできたので良かったのですが・・・

親もわからないんですよ。
本当に難聴に関しては情報がありませんからね。

学校側からこうですと言われたら、あれ?と思っても、仕方ないよねってなってしまうことはよくあります。
僕みたいにバトルする人はごくわずかです。
特に、難聴児は、その学校に1人ということは多いので、なおさら言いにくくなる人もいるでしょう。
そこをつけ込んでくるやり方には反吐が出ますが、本当にまだまだ難聴児の環境は整わないなと思います。

これがまたどことは言いませんけど、老舗の難聴学級ですからね・・・
受け継いでるものは全て捨てたのか?
今までやってきた誇りや志はもうないのか?
悲しくなりますね。

もっと情報発信していかなきゃなと思いました。
でも、文章って読むのきついですよね・・・
もっと気軽に会話できる機会を増やしたいですね。

ということで、まさかまさかですが、難聴学級なのに、自立だけしかやらないということをやってくる学校があるということを覚えておいてください。

そして、断固として、国語算数をやるよう申し出てください。
言いにくければ僕も加勢します。
あ、そのときは冷静に言いますので・・・
多分(笑)

ちなみに、文科省方針では、自立だけということは認められてなかったはずです。
文科省の方針では、半分以上は必ず特別支援学級を使いなさい。
という方針でした。
それこそ、自立しか使ってなかったら、もしかしたら、廃止にさせられるかもしれません。
それを狙ってのことだったらもう怒りを抑えられませんが・・・

その、必ず半分以上という方針は、僕も違うなと思います。
いろんな状況があるので、1/3ぐらいを支援級で過ごせるのがちょうどいいという子もいるでしょう。難聴に限らずですよ。

何でも杓子定規に決められるものではありません。

いや、しかし、この素晴らしい難聴学級が、このようなことになっているとは、本当に心外です。

当然国語算数はあるものと思ってるので、わざわざ確かめるなんて思いもしませんでしたが、ちょっと、気に留めていた方がいいかもしれません。

怒り心頭、緊急情報提供でした。


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