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複数人の会話を視覚化するVUEVO!

みなさん、こんにちは!岩尾です。
今日は、素晴らしいツールに出会いまして、それをぜひご紹介したいと思います。

複数人の会話を視覚化するVUEVO(ビューボ)


素晴らしい!!

何が素晴らしいか。

難聴者で、補聴器や人工内耳をつけていると、音が多い場所は声が重なってしまうため、何と言っているか全くわかりません。

学校でのグループワーク
社内での会議
友達との雑談
・・・・

では、ワイヤレスマイクで話してもらうか?
小学校では、ロジャータッチスクリーンマイクを使うことが多いため、タッチスクリーンに付属している「パスアラウンドマイク」を使って、マイクを持った人だけが話すとしていれば、誰が話しているかはわかります。

ただ、やっぱり口々に話してしまうことはあると思います。
そして、グループワークは周りでも話しているため、これは音が重なってしまって、聞き取りにくいでしょう。

大人がよく使うロジャーセレクト(タッチスクリーンマイクも)や、ワイデックスのサウンドアシストは、机の上に置けば、話している人の声をそれぞれ拾いますが、誰の声を拾ったかまではわかりません。

聞こえにくい言葉を文字化して、
誰が話しているのか?誰の言葉なのか?
これを視覚化したのが、VUEVOです!!

ジャン!!!

どうですか??!!

これ、見た時、感動しました!!

これですね、話している人の位置に、言葉が文字化されるんです。
図で見るとこんな感じです↓

どうですか?!
なんとわかりやすい・・・・
これなら、グループワークや会議、雑談でも言葉がすごく見えてきますよね!!

細かいことを言うと、このパソコンの画面は、マイクを置いた位置で決まってくるようです。
なので、座る場所によっては会話が出てくる位置が逆になっちゃうんですけど、これについては、各デバイスで自分が見ているように反転できるようにというのも計画しているとのことです。

それと、やはり、周りの声が多い場所では、関係ない声を文字化しちゃったりも今はあるようです。

グループワークなどは、一つの部屋で数グループできて、一斉に話しますので、そういう環境だと、隣の声の大きな人の言葉も文字化しちゃったり、肝心の声が拾えなかったり、ちょっと厳しい面はあるようです。

これも、近い距離の声のみ拾うとか、遠くまで拾えるようにするとか、選択できるようにというのも考えているようです。

素晴らしい!!

もちろん、リアルタイムで文字修正もできます!
また、チャットで入力して会話に入ることもできます!

そして、ふりがなもあります!
ふりがなは、UDトークの学年ごとのふりがな機能まではないようですけど、考えてくれる・・・かも・・・しれません(笑)

そうそう!
文字化もかなり正確で精度高いです!!

それは、独自開発のマイクらしいです。

ロジャーのセレクトではありません(笑)
似てますね!
大きさもほぼ同じぐらいですね。

かなり、精度高かったですね~!
いや、もう最近の文字変換は素晴らしいですね!


さあ、そして、企業の方、ここからが注目ですよ!!

「これは、難聴の人のためにあるものでしょ。
なかなかそこにお金は多くはかけられないな・・・」

そんな声が聞こえてきそうですが、これですね、会話が全てダウンロードできます!

それだけじゃないですよ!!

なんと!!自動的に、5分ごとに要約するんですよ!!

もうね、議事録作る必要ないですよ!!
VUEVOが自動的に作ってくれる
んです!!
それをワードで出力できます!

なんじゃこりゃ~!!
至れり尽くせりやがな!!

しかもこれがいいのは、難聴の人、こういうツールがあっても、100%把握は非常に難しいです。
でも、これがあれば、「あれ?この話なんだっけ?」となったとき、後で聞き直しやすいですよね。

「この部分、どんな話でしたか?」とかですね。

ここは、難聴の人じゃなくても、ちょっと込み入った会議の時なんかは、
「あれ?どういう話でこうなったんだっけ?」
なんてことも、これで一発振り返れます!

かなり効果的な話し合いができるようになりますね。


そして!
これは、各企業ごとの専用サーバーを使うので、
個人情報が気になる企業さんも全く問題ありません!!

いや、本当に素晴らしい!!

これ、仕事だけじゃなくて、雑談の時も使えるわけですよ。
聞こえづらいと、雑談に入れない。
入ってもわからないから、入りたいけど入れない。
この辛さは、想像してもしきれないほどでしょう。

でも、VUEVOがあれば、その何気ない雑談に入っていけるんです。
これは、すごく大きいですよね。

こういうことも、今まではなかなかできなかったんです。
これは本当に大きい・・・・

学校でも使えますよね。
ちょうど、うちの娘もなかなか会話が、みんな早口でわかりにくいというようになってきたので、VUEVOが使えたらと・・・・
何か想像すると涙が出そうになります。


もともと、企業向けに作られたものとのことですが、今、実際に社内で導入している企業さんもいらっしゃいます。
で、実際使ってみての感想ですごく興味深い言葉がありまして、

すごく仕事ができるようになったのが嬉しい!

(上司)かなり仕事のパフォーマンスが上がりました。

そうなんですよ。
聞こえないから、できる仕事もできないという状況があるんですよ。

でも、これで、会話がわかったら、自分でも仕事ができるようになったって実感するし、上司から見ても、明らかにパフォーマンスが上がってるわけです。

VUEVOのおかげで、本来の自分の能力を発揮できるようになったんです!

同じようなことを、僕も難聴の友人から聞いたことがあります。
聞こえのフォローをお願いして、フォローしてくれたとき、「あ、俺ってこんなに仕事ができるんだ」と思ったと。それで、「仕事って面白いな」と思ったと言うんです。

そうなんですよ。
そうなんです。

会話ができれば、コミュニケーションができれば、仕事はもっとできるんです。
そうすれば、会社の事業だってもっと発展するんです。

どうしても、こういうサポートツールは、「コスト」と見られてしまいがちですが、それを回収して余りあるリターンを絶対にもたらしてくれます。

ちなみにお値段ですが、

初期費用11万~
マイクの買い取り4万9千500円
3万円/毎月
※別途160時間以上で時間単位での共有プランというのもあります

議事録も作れるので、そこにかける手間がなくなって、もっと生産的な仕事に手を回せます。
会議の質も上がるので、成果も高まります。

すごくいいですよね。

そして、ぜひ、小学校から導入したいと思いました!

小学校、中学校、情報保障を考えている学校、ほとんど皆無だと思います。
子ども本人も聞こえてないのかがわからないし、聞こえる親であれば、子どもが大丈夫と言ったら大丈夫なんだろうと思ってしまいます。

でも、何のフォローもないと確実に毎日ヌケモレが発生します。

子ども時代のヌケモレ。
毎日蓄積して行ったら膨大なヌケモレになります。

これを重大視できていないのが現状です。

子ども時代こそ、情報保障が本当に必要なんです。

特に、行政はすでに合理的配慮は義務化です。
情報アクセシビリティ法も施行されてるんです。

義務教育なんです。
予算をとって、整備しなければいけないはずです。

コストではない。
子どもの未来への投資です。

子どもの未来のない国は滅びます。
何とか、このVUEVO、学校にも広げていきたいなと思いました!

ひとまず僕は福岡市教育委員会に言い続けようと思います。
日本全国の皆さん、一緒にやりましょう!
大きな動きを作りましょう!!


VUEVOを作っているのは、
ピクシーダストテクノロジーズ株式会社さん。

今日は、九州に来る予定があり、かけはしのことをHPで見つけてくれて声をかけていただきました!
本当にありがとうございます!

もう一人、VUEVO愛の素晴らしいディレクターさんも一緒だったんですけど、次のアポがあるとのことで一足早く出られまして、その時、写真のことを思い出せなく、無念でした・・・

テクノロジーの進化は、危ういところもありますけど、こんなふうに本当に劇的に生活の質が上げられることもあります。

僕にはそんな技術力はないので、ただただ有難いです。

こういうツールが当たり前の社会にしていきたいですね!
がんばります!

言葉のかけはしの記事、活動に共感いただきましたら、ぜひ、サポートをお願いします! いただいたサポートは、難聴の啓発活動に使わせていただきます。 難聴の子どもたち、難聴者と企業双方の発展、そして聞こえの共生社会の実現のため、どうぞよろしくお願いします!