マガジンのカバー画像

シリーズ1~8 中学~高校数学Ⅰ 式の計算と方程式

95
(無料マガジン)数学をはじめる第一歩を踏み出すための内容です。 数学が出来るようになる、分かるようになるには式の計算・方程式ができるようになることです。このような計算の中にも数学… もっと読む
運営しているクリエイター

#数学教室

6-2.いまさらきけない平方根(②定義)

6-2.いまさらきけない平方根(②定義)

前回は、有理数、無理数、実数を紹介し、「2乗して2になる数が有理数でない」ことを説明しました。今回は、平方根の定義を述べ、この用語に慣れてもらいます。ルートは次回に紹介します。

では次のPDFファイルを開いてください。▢

6-1.いまさらきけない平方根(①数の世界)

6-1.いまさらきけない平方根(①数の世界)

はじめに
平方根は方程式の話の中で触れようと考えていたのですが、数の世界の話もしたかったので、分けることにしました。次のように話を進めていきます。
①数の世界
②平方根の定義
③ルート記号
④ルート計算(和差,積商,分母の有理化)
⑤ルート計算の理屈
その後に『7.いまさらきけない2次方程式』の話をしようと思います。

では本題に入ります。
これまでは、有理数の世界で話が収まっていました。有理数と

もっとみる
5-8.続・いまさらきけない方程式(共通因数のある3次,4次の方程式)

5-8.続・いまさらきけない方程式(共通因数のある3次,4次の方程式)

これまで2次方程式を因数分解を利用することで解いてきましたが、今回は3次、4次の方程式を解きます。特に、3次以上の方程式は高次方程式とも呼ばれます。
扱う式は共通因数を持つものなので、解きやすいものです。

話を始めますので、次のPDFファイルを開いでください。▢

5-7.続・いまさらきけない方程式(根と係数の関係)

5-7.続・いまさらきけない方程式(根と係数の関係)

気付いた人もいると思うので、高校数学Ⅱの話題を少しだけ紹介します。2次方程式を解いた後に、その2つの根が正しいか否かの判断方法を2つ紹介しましたが、今回の話は、実際に私が使っているもう一つの方法です。

では下のPDFファイルを開いでください。▢

1-7.注意したい式の形とその計算練習

1-7.注意したい式の形とその計算練習

ここまでで扱ってきた式の形は、次の7つです。
0+(-3),  (-2)+(-3),  (-2)+5
4-(-1),  3-6,  (-3)-4,  (-2)-(-7)
上段の一行は整数の足し算で、下段の一行は整数の引き算ですね。

【ここからが本題】
注意したい形というのは、次の4つの式
(-2)+(-3),  (-2)+5,  (-3)-4,  (-2)-(-7)
では先頭の括弧は省略して書い

もっとみる
1-6.整数の引き算を含む練習問題

1-6.整数の引き算を含む練習問題

復習1 次の計算をしてみましょう。これらの答えは少し下にあります。
① 7+0  ② 0+(-5)  ③ (-8)+(-6)

復習1の答え ①7 ②-5 ③-14
復習2 次の計算をしてみましょう。これらの答えは少し下にあります。
① (-5)+5  ② 9+(-5)  ③ (-8)+6

復習2の答え ①0 ②4 ③-2
練習1 次の引き算をしてみましょう。これらの答えは少し下にあります。

もっとみる
1-5.いまさらきけない整数(プラス・マイナス)の引き算

1-5.いまさらきけない整数(プラス・マイナス)の引き算

前回の形、5+(-2) で何かに気づいた人がいるかも知れません。「忘れていたのに」もしくは「習っていないのに」気づいたあなたは、私よりも遥かに勘がいいです。

それは、こういうことです:
5+(-2) の計算は、結果的に 5-2 の計算をしたことになっています。

そこで、次のような約束をします:
5+(-2) の足し算「+」を省略して、単に、5-2と書いてもよい。

つまり、(-7)+(-4)で

もっとみる
1-3.いまさらきけない整数(プラス・マイナス)の足し算【後半】

1-3.いまさらきけない整数(プラス・マイナス)の足し算【後半】

前回の話で大事なのは、16種類の異なる形:
(+5)+(+2) (+5)+(-2) (-5)+(+2) (-5)+(-2)
(+2)+(+5) (+2)+(-5) (-2)+(+5) (-2)+(-5)
(+4)+(+4) (+4)+(-4) (-4)+(+4) (-4)+(-4)
(+3)+0  (-3)+0
0+(+3)  0+(-3)
がたった3つの形
▲+(-■)  

もっとみる
1-2.いまさらきけない整数(プラス・マイナス)の足し算【前半】

1-2.いまさらきけない整数(プラス・マイナス)の足し算【前半】

前回は
『マイナスというのは、何らかの基準があって、数量△に対して反対の意味を持つものとしてー△(マイナス△)を考え、これに対し始めの△を+△と書くことに決めたと考えていて十分です。単純に言えば、裏表の関係のことです。裏をマイナスと約束すれば表はプラスという具合です。もちろん、逆の結びつきにしても構いません』
が大事な点でした。

前回は初回だったので、話さなかった事柄があります。△と+△の違いで

もっとみる
1-1.いまさらきけない負の整数(マイナスの整数)の話

1-1.いまさらきけない負の整数(マイナスの整数)の話

(脱字など訂正 2021.2.7)
マイナスを理解するには、最初がとっても大事で「こんな感じのものかなあ」となるまで時間がかかると思います。一週間で身に付けられたら、素養があったとしか思えないくらいです。血や肉にするには時間がかかるし、それでいいのです。「そんなの簡単」と気を抜いたら、マイナスにヤラレルかもしれません。もう、ヤラレタ経験があるかもしれませんね。

とは言っても、厳密な話をする訳では

もっとみる