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思い出と記憶
私は記憶や思い出を覚えることが苦手だ。
学生の頃は、クラスの名前を覚えることを約1年ぐらいかかった。やっと覚えたと思ったら、新しいクラスになり、覚えていたはずの名前がいつの間にか忘れているということが多々あった。
これは言い換えれば、
身近にいる人たちは覚えているが、久しぶりに会う人は思い出すのに時間がかかる
ということになる。
このことを特に対策してこなかった私にとって少し大きい問題が時々やってくる。
新しい生活がやってくるとされる春先では高校の同級生が集まったり、懐かしい先生と関わることがあるかもしれない。そうなると私は、急いでこの人は誰だっけ?となったり、高校生活はどんなことがあったかなど思い出を辿るが特別印象深いもの以外なかなか出てこない。そして、“なんで覚えていない“のかと自己嫌悪の沼に陥ってしまうのだ。
小学生の頃、親は覚えることが難しかったら、メモを取ればいいと言っていた。しかし、それには少し大きな問題があった。メモを取ったものをどこに置いたのかを忘れてしまうことだ。そして、“なんだったっけ?”と周りの人にたくさん聞いた。
携帯電話を持ちはしめると、それにメモをしていった。すると、“忘れ物”は少なくなった。しかし、他の問題は解決していかなかった。
それはいつの間にか忘れてしまった思い出である。
多くの人は写真やアルバムを見ながら過去にあった出来事を思い出すのではないかと思う。
しかし私は自分の写真を撮るのが好きでは無かった。
そのため、小さい頃に親が撮った写真はあるが、中学生や高校生の写真を自分の携帯電話に収めることがほとんどなかった。
とは言っても、誰かと出かけると写真を撮ることはたくさんあった。大きなお店ではプリクラなど、写真を撮る場所に誘われて一緒に行ったりすることがあったからだ。そして、そのデータを送ってもらって、楽しかったねと話したこともあった。
だが、送ってもらった写真のデータを保存していなかったことが多々ある。そのため、メールなどのメッセージを久しぶりに見返すと保存できる期間が切れていて、なんの写真なのかわからなくなっていることがある。
学校や本で学ぶ情報はあまり消えて無くならないし、さまざまな方法を使ってまた思い出すことができるが、人との思い出は簡単に消えてしまう。
そのために、日々何ができるのだろうか
それは書き記すことしかないのではないかと思う。
日記でも、メモでもなんでもいいのかもしれない。
そして、“書き記す”ということを1日の習慣にするのがいいと思う。
私は中学、高校と紙で日記やスケジュールをつけることが続かず、たくさんのノートが無駄になってしまったことがある。
しかし、今は携帯電話のアプリやWebサイトを使っていつでもどこでもいいから、残そうとつぶやいている。
もし、忘れていたとしても、それは過去の行動だからとそのままにし、“今“何を考えているのかを残していけたらいい。
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