見出し画像

砂時計

冷たい風が
冬の気配を告げる
僕は知らず
君を傷つけていた

砂時計の音が
消せはしないと告げる
逆さまにしても

きっと どれだけガムシャラに
あの日の約束を
かき集め 並べても
戻らない
時間と君のぬくもり


赤い瞳で
言葉を呑み込んでいた
僕は気づいて
気づかない振りをしたんだ

砂時計は割れて
サラサラと音を立てて
僕の上に落ちた

きっと どれだけガムシャラに
忘れようともがいても
明日さえ 見えなくて
消えないほど
君に恋をしていた


きっと どれだけガムシャラに
走っても追いつけない
夢ばかりちらついて
消えて また思い出して
追いかけて・・・

あと何回も
あと何回も
この季節巡る度
僕は君を想い出すんだろう

そして君を想い泣くんだろう


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?