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ほんよんだよ「かんがえる子ども」


「かんがえる子ども」安野光雅さん著/福音館書店/978-4-8340-8406-1

安野さんの特集のMOE(2018.8月号)を読んでいたら、ああ…お話されていることがいいなあ。と思って。
こちらの本がいっしょに紹介されていたので、手にとってみたのだけれど、やっぱり好きだなあ。とじんわり。

押し付けるわけでもなく、押し付けられるわけでもなく、するする入ってくるのは、安野さんの考えが好きなんだなあ。

食卓のテーブルの話は、新鮮だった。
子どもが食卓に座ったときに、ものを倒したりこぼしたりするのは、目線の問題。(大人は見渡せるけど、子どもは背丈が足りなくて見渡せない。)
ああ…自分のときはどうだったかな。
今の身長(156)になったのが中学生…か高校くらいだと思うのだけれど、自分の目線が変わったな、ということは感じないで生きてきたなあ…。(徐々に、だからそりゃそうか…)

自分より背の高い友だちとかと同じ高さに立ったとき、見える世界は違うんだな、ということとか、猫ちゃんの目線になって低くして世界を見てみるのも楽しいけれど、やっぱり体験して過ごすことをしないとわからないこともあるよね。
見え方は、ほんとうに、みんないろいろだ。

なんだか、心のことを考えてばかりいたけれど、それも大事だとは思うけれど、
もっと、世界のしくみに、なんで?どうして?を広げられる人でありたかったな。とか思いながら。

たまに開いて、背筋ぴん、とさせたいな。と思う一冊でした。

MOE2018年8月号はこちら。
私…この間買ったと思うんだけど…
ごねん…ごねんも経ってるの…やだ…こわい…


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