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ひろしま美術館開催中の「風景画のはじまりコローから印象派へ」展

ひろしま美術館開催中の「風景画のはじまりコローから印象派へ」展へ行った。
描き方と明暗がパキッとしてる絵が比較的好きな傾向があるのだけれど、コローはふわふわもしゃもしゃ具合が絶妙で好きだなあ、と観ながら思う。
バルビゾン派の絵が好きで今回はいっぱいあってほくほく。(バルビゾン派、というのを知ったのが、8年前くらいかな…八王子の村内美術館での展示だったのだけれど、知った数年後に違う趣向になってしまったようで、残念。)今のバルビゾン村はどんな風になっているのかな、素敵な風景が残っているのなら、行ってみたいな。

テオドール・ルソーの「沼」も良かった。パキッとしていて、そして、木の並びも好き。右前に赤いスカートの女性がいるのも好き。

進んでいくと、ウジェーヌ・ブーダン「ベルク、船の帰還」という絵の空が素晴らしくて、空に吸い込まれそうだった。ブーダンは、“空の王者”だって!納得です!
絵の前に椅子があったので、こりゃ座るしか。と座ってしばらく眺められてとても幸せだった。
図録の絵を見ても、この吸い込まれさは原画しか感じられなかった。敵わないなあ。また観たいなあ。
なんかこの人の絵見たことあるなあ。と思ったら、数年前に行った「バレルコレクション」の展示でもいいなあ。と思った絵の人だった。覚えた。ブーダンさん。

近くから、遠くから、見るところによって、絵の印象は変わるけらど、モネの「ベリールの岩礁」は、遠くから見るほうが好みだった。近くからのときは、嘘くさい色だなあ…(すみません)と思ったのに、遠くからみたら、この色の時間、ある…!あるね…!と気持ちがガラッと変わった印象的な1枚になった。(検索する場合、明るい色の方が原画に近いです)
エッチングの絵たちも、もうあの細かさの線と技法も最高で、ほくほく。
ほくほく尽くしの展示でした。