ズブズブの恋愛小説
※あらすじ
直木賞受賞第一作!
すれ違う大人の恋愛を繊細に描く全六篇の作品集
「あなたは知らない」……私を
「きちんと」愛してくれる婚約者が
帰ってくる前に浅野さんと無理やり
身体を離して自宅までタクシーでとばす夜明け
ただひたすらに「この人」が欲しい
なんて、これまでの人生で経験したことがない
「俺だけが知らない」……月に一、二回
会う関係の瞳さんは家に男の人がいる
絶対に俺を傷つけない優しく笑うだけの彼女を前にすると女の人はどれくらい
浮気相手に優しいものなのか思考が
とまる
同じ部屋で同じ時を過ごしていながら
絶望的なまでに違う二人の心をそれぞれの視点から描いた1対の作品
他の収録作品に「足跡」「蛇猫奇譚」
「氷の夜に」「あなたの愛人の名前は」
など
※感想
タイトルに惹かれ買ってみた
六つの短編のうち四編は登場人物が
繋がっている
繋がっている短編の中で
「あなたは知らない」と
「俺だけが知らない」が対称的だった
①足跡
石田千尋はマンション隣住人と結婚生活に満足できず治療院に…
②蛇猫奇譚
春の飼い猫チータ語りで赤ちゃん生まれキリキリマイ
③あなたは知らない
瞳は婚約者、耕史と同棲し来年挙式予定だが浅野と割り切った関係
④俺だけが知らない
耕史が浅野の会社へ乗り込み関係解消を言い渡し瞳は耕史と婚約解消し切り絵で自立し関西へ
⑤氷の夜に
友永と黒田はパルとバーの経営者仲間
教師、絵未は雨待ち時間だけ黒田の店に⑥あなたの愛人の名前は
浅野の妹、藍は兄からの軍資金10万円で両親の思い出マカオ単独旅行へ
なんだかんだ不倫の話は面白い
読みやすくさらさら読了
※おまけ
島本理生さんの作風は恋愛小説
ただの恋愛小説ではなく人間の心の
奥深くに潜む感情を丁寧に描いている
作風が特徴で映画化もされてます
『RED』ですが、随分前に図書館で借りて読みましたが
主人公、塔子が「ダメよ」って言い
ながらもブーツを脱ぐシーンがあるのよ
不倫はダメ！とわかっても身体は求めて
しまうっていう島本理生さんの作風です
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