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申年の梅干し

結婚した2016年の申年に漬けた梅干し。
災い去る(猿/申)で、縁起が良いらしいとどこかで聞いて、大量に漬けた。
夫のお弁当に1つ、私も1日1つ食べる計算で、何個必要かを計算して、それに値する20キロくらいの梅を漬けた。
さらに、注文して届いた梅の状態があまり良くなく、購入先に問い合わせたら余分に送り直してくれてさらに10キくらい漬けたと思う。
2人暮らしのアパートで30キロ以上の梅を漬けた。

私は2014年に初めて梅干しを作り始めて、量はバラバラだけど、毎年漬けている。でも夫のお弁当には入れたり入れなかったり。私も毎日食べる日は減って、我が家の梅干しストックは、明らかに増え過ぎていた。我が家の押し入れを圧迫する梅干しに危機感を持ち、昨年は友人たちにもらってもらい、無事に梅干しは、今の我が家に適正な量となった。

余談だが、私の周りには「梅干しが欲しい」、「家で漬けた梅干しだけでは足らない」という人が多くいるため、私の梅干しは大変喜ばれた。
彼女たちは熱中症予防で梅干しが活躍する季節、梅干しが減ってくると、「梅干し難民になりそう」と言っていたりする。

そして、今朝。
2016年申年の梅干しが、いよいよ残り僅かになった。
保存瓶から小さな容器に移して気づく。
災いが去るとか、縁起がいいということは、結局この残りを眺めるまでほとんど忘れていたことに。ただ大量に漬けすぎたちょっとクスッとなる思い出だけは、いつもぼんやりあったが、縁起が良いや、災い去るという大事なことを完全に忘れていた。
大事な時にこういうものを意識して食せば良かったのに。
いやもしかしたら意識せずともこの梅を食した日は、災いが避けられ、守られていたのかも。
でも量子論的に言えば、「私は守られている」「災いを避けられる」と意識していればこそ、災い的な出来事が寄って来にくいはず。

ということで、
残り僅かな2016年の梅干しさん。
残ったあなたたちは、私の息災を意識して頂きます。よろしくね。


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