「こどもまんなか」に思うこと

いろいろモヤモヤするので。
こども家庭庁の打ち出した「こどもまんなか実行計画」。
言いたいことは山ほどあるのですが、
いっちばん根っこのところ。

「親が幸せ、安心、余裕を感じなければ、
 子供は絶対に幸せになれないのではないですか?」


一番最初に子供が産まれた時、私も右往左往しながら育児書を読み漁った時期がありました。
その中で、今でも残っている言葉が、佐々木正美さん『子どもへのまなざし』にあった、

子どもを幸せにするのなんて
とても簡単なことですよ。
親が笑顔なら
それだけで子どもは幸せなのです。
自分が親を幸せにしたと思って
自信たっぷりに育っていくのです。


というものです。
親の存在、親の精神状態が、いかに子どもに影響を与えるか。
昨今の、毒親・親ガチャ・ヤングケアラー等の、ネガティブな育児にまつわる言葉の解が、ここにあるのではないでしょうか。

親が笑顔になれないのは、
・経済的な不安
・精神的な余裕がない
・労働時間が長くて体力が持たない
等の理由があって、そこを解決しないと、子どもだって笑顔になれないんですよね。

こどもまんなか実行計画を読みましたが、
こどもの意見を聞き、それを政策に取り入れて、PDCAサイクルのように実行していく。
それは良いことのように思えますが、
そもそも子どもは未熟だから18歳が成人年齢になっているわけで。
こどもに参政権を与えるのと同じようなことなのだとしたら、やっぱりそれは違うと思うんです。

こどもたちの生の声で、
「学校はなくてもいい」
という声が大きくなったら、学校教育をやめるのでしょうか。
上は極端な例ですが、「こどもの意見を聞く」って言って、「やっぱりそれは政策的にできない、ごめんね」ってなるのなら、それが積み重なると、やったフリじゃんってなるだけですよね。

どうして、子供たちのそばにいる、親や保育者の意見を先に実現してくれないのか。

子どもだけが幸せで、親が不幸、というのは成り立つのだろうか。
考えてみましたが、やっぱりそれは歪だと思う。

少子化はもう規定の路線であることは間違いなくて、
後はスピードの問題だと思います。
いかに緩やかにするか。
なのに政府の打ち出すものは、共働き前提のものばかりで、ガッカリする人も多いでしょう。

みんな苦しくて辛い。
そのしわ寄せが、子どもに行ってしまってる。

選挙権がある皆さん、
絶対棄権しないで、白紙も無しで、
ちゃんと考えて投票に行きましょうね。



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