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いつも思うのは「よかった」
「エンジンがかかる」とは、「調子が出る。本調子になる。」という意味です。
私の短い人生の中でも、エンジンがかかった瞬間はいくつもあります。
そしてエンジンがかかったとき、いつも思うのが「よかった」です。
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エンジンがかかった瞬間
エンジンがかかった瞬間を、誰がどう見ても分かりやすいのが戦っているときだと思っています。
私はこれまで小学校から中学校まで野球、高校はバレーボールをやっていました。
特にバレーボールでは「エンジンがかかった!」と、その瞬間が自分でもハッキリ分かりました。
戦っているとき
私のポジションはリベロ。
いわゆるレシーブ専門のポジションで、サーブもアタックもせず、ひたすら相手からのボールを拾い続けます。
素人から見たら「それって面白いの?」と思うかもしれません。
しかし私はリベロで良かったと思っています。
なぜならバレーボールの試合で、最も会場が沸くのはスーパーレシーブをした瞬間ですから。
バレーボールは地面にボールを落としたら1点入るスポーツ、つまり落としたら負けです。
勝つためにはボールを落とさず、相手コートで落とさなければいけません。
つまりレシーブできる人がいないと、絶対に勝てないのです。
「もしかしたらボールが落ちるかもしれない」「相手がすごいアタック打ってきた」とハラハラする中、レシーブした人はその瞬間の英雄です。
会場が沸くほどのスーパーレシーブもいいですが、なにより気持ちいいのは相手の完璧なアタックをレシーブできたとき。
あの瞬間はいつもアドレナリンで出て、自分でもエンジンがかかってきたと分かります。
実際、その後のプレーはいつも調子がよく、はたから見てもエンジンがかかっていると分かるでしょう。
いわゆる「ゾーンに入る」とも言える状態で、エンジンがかかっている間は最高に気持ちいい時間でした。
しかしエンジンがかかった瞬間というのは、毎回あるわけではありません。
引退試合まで約2年半ありましたが、エンジンがかかったと感じたのは、後半の半年間くらいだけです。
それもそのはずで、私はエンジンがかかるほど上手ではありませんでした。
本当にその通りな言葉
私の好きなバレーボール漫画である「ハイキュー!」にこんなセリフがあります。
「勝負事で本当に楽しむためには強さがいる」
これは本当にその通りで、自分の思うようなプレーができないのに「調子が出てきた」と言う人はまずいないでしょう。
私はバレーボールを楽しめるくらい上手になったから、最後の半年間だけエンジンのかかる瞬間を味わえたのです。
あの瞬間は今思い出しても楽しく、自分を追い込んで練習しなければ味わえなかったでしょう。
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今は味わえているのか?
今現在、私は副業でライターをしています。
文章を書くのが楽しいと感じる瞬間があるのは、ライターを始めて1年半が過ぎたあたりからです。
何事も強く、上手に、ならなければ、そもそもエンジンなんかかからないのでしょうね。
エンジンがかからなければ、あの最高に楽しい瞬間は味わえません。
だからエンジンがかかる瞬間を味わえるまで続けられて、私は本当によかった。
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