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サウナ啓蒙VSそんなん、好きにさせろや

りんごもぎ仲間一名をアサヒサウナに連れて行き、3セット決めるまでをレクチャーした。すると、その二日後には一人でアサヒサウナに行ったそうだ。「サウナって水風呂なんすね……」と彼は言い、わたしは満足した。

恐らくは苦手だからなのだろうが、サウナ後に水風呂に入らない方はまだまだいるし、セットごとの休憩を取らない、そもそも休憩を取るという発想がない方もいる。

↑これを読むと、別にサウナ好きがテキトーなことを言っているわけではないと分かるはず。医学的エヴィデンスがある(まだまだ解明しきれていないっぽくもあるけど)行いをしているに過ぎないのだ。

なので、一度「苦手」を我慢して1セットやってみたら、正直な脳みそが強制的にリラックスさせてくれるんです。先日、同行したりんごもぎ仲間はとても素直に苦手を我慢していたのでハマれたという感じですね。

しかし、このようなサウナ啓蒙はなかなかの危険行為で、だいたいわたしのような半年前にサウナの真の良さを知った輩は、オタク特有の早口で誰彼構わず「サウナはセットをキメると副交感神経優優位でアドレナリンが出てドュフフフフ」と場の空気を読まずにやってしまいがちなので、人間関係に支障が出る可能性があるのですよ。
終わらないサウナブームの煽りで「ブームなんかに乗るものか」勢からしたら、「サウナ」という言葉にそもそも悪しき響きがあり、そこも地雷。
サウナも水風呂も苦手だという人に「サウナはまず我慢からだよね。水風呂入らないなんて勿体無いなあ」みたいなニュアンスで話すと、こっちにその気がなくても、相手の脳内では「熱いのも冷たいのも我慢できないチキン野郎」と変換されてしまう。もうそうなると、「いやいや医学的に……」とフォローしても無理です。さらに「医学もわからない低脳」と追い討ちをかけたようになります。

なので、サウナの良さを語りたい時はTPOに合わせてが無難です。
トークテーマが「健康」「疲労」などになったときにサラッとサウナの話をしてみて、「苦手なんだよね」というワードには「あー」と返事して終わらせるのがベター。もし、そこを押し切ってさらに啓蒙したいなら、「いかにサウナが素晴らしいか」を興味がない人に聞いてもらえるだけのトーク技術を獲得するよりほかないでしょう。
わたしは「俺、サウナに入信したんだけど……」や「もうこれ、俺の頭が完全におかしいと思って聞いてほしいんだけど」と導入部に相手の下に入りつつ、サウナの啓蒙をしています。この場合はさほど空気が悪くならないです。話し相手が目の前の狂人に対して福祉の心が働いて、わたしのサウナトークを優しく聞いてくれます。

好きなものについて話したい、でも場の空気を乱すほど話しちゃダメ。
オタクが健全に社会生活を送るための心得は、どのジャンルでも同じですね。

皆様からのサポートで私は「ああ、好きなことしてお金がもらえて楽しいな」と思えます。