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無名の個人アーティストが、Spotify公式プレイリストに入るためにやったこと。

先に、記事の概略。
①Spotify for Artistを駆使すべし。
②できるだけ早く配信準備を済ませ、Spotify側に曲の情報を伝えるべし。
③楽曲のクオリティが最重要。無名の個人でも可能性アリ。
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皆さん、こんにちは。作曲家で音楽プロデューサーの齊藤耕太郎です。

このノートでは主に音楽を作って発信したい方、音楽ビジネスに
携わる方々にとって、僕の視点で気になった自らの経験を
なるべく分かりやすく、かつ「盛らずに」共有していければと思います。

第一回めの議題は、デジタル音楽配信市場における古豪であり
現在個人含めた多くのアーティストへの門戸開放ぶりが素晴らしい
スウェーデンの黒船サービス、Spotifyでの楽曲配信についてです。

Spotifyとは何か?という議論は他の方の記事でご覧いただきたく
今回はSpotifyがどんな音楽配信サービスなのかご存知の前提で
つい先日自分に起きた体験をご紹介します。
まだ1週間経っていないので、かなり現在進行形です 笑

ちょっと宣伝になりますが、去る8/7(火)、
「BRAINSTORM」をリリースいたしました。

僕のSpotifyページも貼り付けておきますね。
せっかくなので、この記事を読むときはぜひ僕の作品を
BGMにしておいてください 笑
https://open.spotify.com/artist/6VWKUdCo8AEhrI1WH8YWdX?si=0_dk3_DBSmmBxVmaeFqUcA

リリース3日後に、急にSpotifyから連絡が来て、僕のアルバム表題曲
「Brainstorm」を、オフィシャルプレイリストを入れました。と。
みてみると、著名アーティストに混じって、僕の楽曲が。
https://open.spotify.com/user/spotify/playlist/37i9dQZF1DX3qfKi1la1B1?si=L9zxnomlS_CwRy6_iCUibg

今回こうなるに至るまでに、自分がしたことを記します。
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①Spotify for Artistを駆使すべし。

自分自身がリスナーとして日々使うSpotify。
アーティストページを覗くと、皆揃いも揃って
自分のページに写真やリンクを貼るなどカスタマイズしている。
自分もやりたい。そう思い配信元のTuneCoreに問い合わせたところ、
彼らはそれには対応していないとのこと。

どうすればいいんだ?と思ってGoogleの旅を続けたところ、
「Spotify for Artists」というサービスがあることに気づきました。
https://artists.spotify.com/

一応、学生時代にインドに3年住んでいたこともあり、
今でもギリギリ英語は読めるので、読み進めながら登録しました。
すでにアルバム内の「Love Song」「Je Suis」を先行リリースしており、
そのページを指定した上で青色の「認証」チェックマークを
もらうべく、手続きをとりました。

無事、認証されると、アーティスト写真やギャラリー、
プロフィールなどの詳細をいじれるようになりました。
(なぜか僕の場合はAboutをいじろうとしても反映されませんが)
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②できるだけ早く配信準備を済ませ、Spotify側に曲の情報を伝えるべし。

で、一番大事なのが、その中にある「Songs」というページ。
ここで、「可能な限り早いタイミングで」楽曲のリリース情報を
Spotifyのエディトリアルチームに伝える手続きをする!!
僕はこれを配信開始3週間前に済ませてありました。

詳しくはここに書いてあります。僕はたまたま、
この記事が出る前に自分でそれを見つけ、登録を済ませていました。
https://news.yahoo.co.jp/byline/jaykogami/20180723-00090481/

今もう配信してしまったので画像でお見せできませんが、
「Submit」という機能がついており、そこからアルバム曲の情報を送信。
特に、推しの曲1曲を選んで、その曲の情報を
限りなく細かく、正確に、抜け漏れなく記入していきます。

ちなみに、僕はこのとき実は、
今回取り上げてもらった「Brainstorm」以外を推しました。
なので、Spotify Editorial Teamの方々は、
僕が推したものだけを聴いて
プレイリストを組んだわけではなさそうです。

リリース日に公式プレイリストに推した曲が入らず、
「だよね、そう簡単にいかないか・・・」と肩を落として数日、
思いもよらぬ知らせに今もなお驚いています。
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③楽曲のクオリティが最重要。無名の個人でも可能性アリ。

結局、なぜこの曲がいきなり入ったのか理由はわかりません。
けれど、一つだけ確かなのは、僕はこの曲だけでなく
今回の楽曲たち自体を仕上げるのに、一切の妥協はしませんでした。

個人の好き嫌いもあるかと思いますが、
僕はあまりソフトシンセの音色が好きではありません。

今回、ピアノは全てソフトで作りましたが
それ以外のほとんどの音色はレコーディングによるもので、
シンセのサウンドも全て自前で実機を買い、作っています。
弦も、ギターも、ベースも、リズム隊も全て生楽器、ハードシンセです。
それが良いかは人それぞれでしょうけれど、
僕は少なくとも、後悔なく作品に打ち込んだと思っています。

そして何より、演奏してくれたみんなのRec、
Mix、マスタリングに至るまで、
僕が日々CMのお仕事で頼りにしている方、いつかご一緒したかった方に
アルバムの概要を可能な限り丁寧に説明して作り進めました。

個人で気軽に音楽配信できる時代であることは確か。
でも、結局餅は餅屋だと僕は思っています。

僕が今考えうる最高のチーム編成で臨んだ結果、
Spotifyの皆さんに曲を選んでいただけて
ひとまずとても報われた気分。それが今の本音です。
妥協せず、ひたむきに曲を作り進めていくこと。もしかしたらこれが
世界に音楽を知ってもらう一番の近道なのかもしれません。

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leift / KOTARO SAITO
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