見出し画像

雹(ひょう)が降るってこういうこと

久しぶりのnoteとなりましたm(_ _)m
備忘録兼ねて雹害のまとめです。

ここ1ヶ月はトマトの定植にはじまり、夏野菜の準備を着々とすすめ、ようやくいろんなものが揃い始めていた矢先でした。

6月2日(木)の19時ごろだったでしょうか?

週末は近所の観光施設(ホテル、旅館、レストランなど)に配達にまわるのですが、その日は落雷、ゲリラ豪雨、雹、突風などの注意報がでてましたね。

幸いうちの畑は夕方は全く雨も降ってなく、数キロ離れたところが豪雨だったようでしが。配達にでるときも配達先にちょっと雨雲がある程度で、たいしたことなさそう・・・

ところが、帰り際に雨脚が突然強くなり、フロントガラスに当たる雨が大粒でなんか跳ね返りが目に見えて違うなと思っていたら、なんか道路に落ちた雨がはねてるんですよ。

なにこれ?という感じでしたが、雨が強く叩きつけれらてるからかと最初思いましたが、どう見ても違う。

そう、「雹(ひょう)」だったわけです。

時間にして15分とかその程度だったと思います。
その同じ日に雹が降ったさいたまあたりよりは全然小さいんですが(さいたまあたりではゴルフボール大???)、それでも1センチ程度の降雹。

ああ、これは畑の作物がやられてるなとは思いましたが、この雹が降っているなか見に行くわけにもいかず、とりあえずやんでから真っ暗な中畑へ。

ハウスの間にたまった雹
めためたに穴のあいたきゅうり

ちょっとやばいですね。
ようやくいろいろ揃ってきたタイミングでこれは悲しい。

とはいえ、農業は自然と共存する仕事。もちろんショックはありますが、実はみなさんがおもってらっしゃるほどショックではなかったりします。
幸い壊滅ではなく、復活させることのできるレベルだから。

記録を兼ねて、被害状況アップしておきます。

これなんだかわかります?レタスです
被害の少なめのレタス
キャベツ、やられてますがまだ結球途中なのでなんとかなります
赤からし菜は茎が折れてます、これはもうむり
マルチにも無数の穴

さてさて、だめになったものももちろんあります。
復活できたものもあります。

雹がふった翌週の週末にはキャベツやレタスは出荷始めました。
なんとかなったというところです。

こんなとき、なにをするか・・・

雹や強い雨で作物に傷がつきます。
そうすると、その傷口から雑菌が入り、作物が病気になります。
軟腐病、腐敗病、べと病などなどいろいろ。

天候によって傷がついた作物にやるべきことはいくつかあります。
・肥料などをあげて元気にしてあげる
・傷口を殺菌剤で消毒してあげる
・傷がひどい葉などを除去する
・実がつく作物は実に栄養がいかないように実をとって樹がしっかりできるようにする
こんなところでしょうか。

すべて一緒にできないので被害にひどそうなところから少しずつ少しずつ。

すでに出荷しているものもありますが、夏野菜類はこれから。そちらも復活に兆しが見え始めています。

ちょっとわかりにくいですが、これなすです。
葉に大きく傷が付き、成長が一時止まってた感じがしますが、脇芽(茎と葉の間からのびる芽)が元気になってきました。

すでに病気にかかっている可能性もありますが、丁寧に手入れすることでなんとかこの夏は収穫できそうです。

きゅうりも新しい葉が出始め、パプリカもしかり。

ただ残念ながら、ほぼ出来上がっていた丸いレタスはほぼダメでした。
リーフ、サニーレタスは外葉をむいて出荷中。

ダラダラと書いてしまいましたが、台風が来る、雹が降る、ゲリラ豪雨で水浸しになる、いろんなことが起きます。
でもそれって先の先まで予測はできないけど、くる可能性がある以上は、その対策をできるわけ。
もちろんガチガチに対策するとお金がかかるので、どこまでやるかというのはそれぞれの農家の判断。
とはいえ、少しでもなにかしらやったほうがいい。やらないとちょっとした被害でも後悔すること半端ない。

自然と共存、自然の中で仕事をしている以上は、自然災害は仕方のないこと。それが起きうる前提でやらないとたぶん、この程度の被害でももうやる気なくなってる可能性大。

でも、そんな中、声をかけてくれる仲間、お客様、友人のありがたみを非常に感じました。

自然と共存しつつ、人と人とのかかわり合いで生きている農業。
決して一人でやっているわけではないんですよね。

自然と人とを両方大きくかかわらせているという意味ではすごい贅沢な仕事なのかも(笑)

さてさて、冬の寒さが長引き遅れ気味だった作物が、雹でさらに遅れてしまいましたが、今年の夏もみなさんの食卓をたのしく演出できるようなお野菜をたくさん作ってます。

乞うご期待!!!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?